マンションの購入を検討すると、さまざまな項目について検討することがあると思います。
今回はそのなかでも、二重床にスポットを当てていきたいと思います。
二重床とはどのような構造なのか?直床との違いは何か?メリット・デメリットについても解説していきます。
この記事を参考に、快適なマンション住まい作りを実現してみてくださいね。
マンションの「二重床」とは?構造や直床との違いは?
マンション住まいでよく聞く住民トラブルの大半は、音にまつわるものです。
子どもの足音やドアを閉める音などいわゆる生活音と呼ばれる音は、思っている以上に階下のフロアへと伝わってしまいます。
こうしたトラブルを未然に防ぐべく検討したいのが、床の構造です。
マンションの床を施工する工法は、大きく分けて2つあります。
1つが「直床」と呼ばれるもので、コンクリートなど基礎部分に直接床材を張りつけていく工法です。
基礎と床材が密に引っ付いており、余分な空間がないという点を押さえておいてください。
そしてもう1つは、今回のテーマでもある「二重床」です。
二重床は、コンクリートと床材の間に防振ゴムを立てることで築いた空間のある工法になります。
一つここで次章のメリットデメリットにつながるポイントをお伝えすると、実は床の工法はその両方に遮音性があるという点です。
床から伝わる騒音は重量床衝撃音と、軽量床衝撃音の2つがあります。
重量床衝撃音は子どもの走り回る音や、椅子や家具を床の上で動かした際に発生する音です。
軽量床衝撃音は床の上を弾くような音をイメージしてください。
たとえばスリッパでパタパタと歩く音や、食器類を床の上に落とした際に発生する音です。
それぞれの床工法には遮断できる音に、得意不得意があります。
マンションの二重床の違いとは?メリット・デメリットを知ろう
お伝えした通り、重量衝撃音と軽量衝撃音は騒音の発生源が異なります。
そして床の構造次第で騒音の伝わりやすさが違うため、二重床にするメリット・デメリットが出てくるのです。
結論からいくと、軽量衝撃音をシャットアウトしたいのであれば二重床を選びましょう。
二重床は軽量衝撃音をブロックできるメリットと引き換えに、重量衝撃音を伝えやすくしてしまうというデメリットがあるからです。
マンションの構造によって一概には言えませんが、そうしたメリット・デメリットがあるため、床の工法はマンション全体の構造を見てから決めましょう。