世帯年収800万円というと、実質の手取りが600万円程度と言われています。
約440万円と言われる日本人の平均年収から考えても、高い水準の世帯年収を誇りますが、実際のところどんな不動産購入が実現可能なのでしょうか?
この記事では、世帯年収が800万円のご家庭における不動産購入を、一戸建てとマンションの2パターンで解説します。
世帯年収800万円の不動産購入シミュレーション:一戸建ての場合
一般的に、家を買うなら収入の3割程度をあてるとされています。
世帯年収800万円の場合、手取りが600万円になるので年間180万円ほどを不動産購入にかかる費用にまわせます。
この場合はローンの支払いと考えると、月15万円です。
そこから逆算して考えると、単純に30年ローンを組めば5,400万円の家が買えることになります。
5,400万円規模の一戸建てと言えば、田舎であれば庭付きの60坪近くの家です。
住宅が密集し、1つひとつの家が小さくなりがちな都心でも1.5軒分の広さがとれるでしょう。
ローン返済を考慮してそこからさらに2割程度の余裕を持たせたとしても、不動産購入資金は4,320万円となります。
4,000万円程度の家であっても、一般的な家よりは少し大きめの家が狙えるでしょう。
世帯年収800万円の不動産購入シミュレーション:マンションの場合
続いて、世帯年収が800万円あれば買えるマンションについてです。
5,400万円の分譲マンションを考えてシミュレーションしてみましょう。
この規模であれば、確実に駅近の不動産が狙えるはずです。
駅から徒歩10分程度の立地で、新築分譲中の物件であっても購入が可能です。
先ほどと同じように4,000万円程度で考えても、ある程度のマンションは購入できるでしょう。
一戸建てでもマンションであっても、駅から近く人気のあるエリアであれば売却も容易です。
もちろん、希望条件を満たす完璧な物件とはなかなか出会えないものです。
しかし、一般的な世帯年収440万円の家庭と比べると、世帯年収800万円の家庭は250万円の余裕があることになります。
年単位で生まれる250万円という余裕をどう使うかはご自分次第です。
そのお金を使って理想の物件を購入するのも良し、生活スタイルに合わせてお住まいを買い替える際の準備資金としておくのも良いでしょう。