リノベーションを行う場合、リクエストを多くいただく収納。
確かに少ないより多い方が、物をしまえて室内をすっきり片づけることができて便利です。
しかし、収納は単純に増やすだけでは使い勝手が悪く、かえって片づけられないという悪循環に陥ってしまう可能性もあるのです。
では、どんな場合に収納のリノベーションで失敗してしまうのでしょうか。
収納リノベーションの失敗事例1 狭いキッチンに取り付けた観音開きの食器棚
1つ目の失敗事例は、対面式キッチンに観音開きの食器棚を取り付けたことです。
近年人気の対面式キッチンの場合、背面が壁となるため、ここに食器棚を取り付けてスペースを有効活用するケースが一般的です。
後ろを振り向けば必要な食器を出すことができるので、料理中の作業効率アップも期待できますね。
ただし注意点としては、対面式キッチンの場合、壁とキッチンの間に必要とされる通路幅は、90~120cmです。
大人が2人すれ違える程度の幅に観音開きの食器棚をつけてしまうと、開閉する度にスペースが狭くなってストレスとなりやすいのです。
そのため対面式キッチンの壁に取り付ける食器棚は、スライド式の扉にして限られたスペースを狭めないようにしましょう。
収納リノベーションの失敗事例2 大きさや奥行きを計算しなかった棚
2つ目の失敗事例は、大きさや奥行きを計算せずに棚を作ったことです。
「浅い棚や小さい棚では収納できるスペースが足りないから、とにかく大きく奥行きのある棚が欲しい!」と思って作ると、いざ片付けた時に無駄なスペースが空いてしまうことがあります。
デッドスペースだらけの棚は見た目も良くありませんし、大きすぎる棚は掃除をする時も面倒です。
そこで棚を作る時の注意点は、『そこにどんな物をしまいたいのか』ということをきちんと考えることです。
しまう物が決まれば、必要な大きさや奥行きも判り、無駄のない収納を実現できますよ。
収納リノベーションの失敗事例3 高さが合わない
3つ目の失敗事例は、収納スペースの高さが合わないことです。
デッドスペースを活かして高いところや低いところに作った収納は、あると便利です。
しかし、脚立に上らないと届かないような棚や、反対に奥行きたっぷりに作った床下収納は、使用頻度の低い物ばかりをしまい込み、何をしまったのか忘れてしまうケースもあります。
特に、保存期間が長い食品をしまうために使われる床下は、奥にしまった食品の存在を忘れ、気付いたら消費期限が切れていた…ということも。
そうした事態を避けるためにも、高いところや低いところに作る場合は、サッと取り出せるように計算することが大切です。
まとめ
今回ご紹介した事例のように、収納は目的を考えて作らないとデッドスペースと化してしまいます。
リノベーションで問題を解決するはずができなかったと後悔しないように、注意点を踏まえ、事前にしっかり考えてみましょう。
収納のリノベーションに関するご相談は、RENOLAZEまでお気軽にお寄せください。