最近社会問題になっている空き家問題ですが、鉄筋コンクリート造のマンションは無関係だと思っていませんか?
空き家問題と言えば、持ち主の死亡後に相続人が老朽化した一戸建てを放置したままにするイメージがあるかも知れません。
しかし、近年中古マンションでもこの問題は深刻になりつつあります。
所有しているマンションが売却できず、空き家になる前に対策をする必要があります。
分譲マンションの老朽化と高齢化
鉄筋コンクリート造の頑丈な建物であっても、経年劣化は避けられず必ず老朽化していきます。
理事会や管理組合がうまく機能していて、大規模修繕の計画や予算の確保ができているマンションは老朽化を遅らせることが可能ですが、そうでないマンションも多く見られます。
また住民の高齢化によってメンテナンスができなくなるケースもあります。
住人が高齢者施設に移ったり、死亡したりして空き家になることも少なくありません。
耐震性の問題もあり、空き家になった時に売却が難しくなる場合があります。
建物の老朽化と所有者の高齢化で空き家が増えると管理もままならず、全体がスラム化する危険があるのです。
空き家問題を回避するために
一戸建てと違いひとつの建物にそれぞれ区分所有者のいる分譲マンションは、建て替えが容易にできません。
全国の分譲マンションの平均空き家率は約6.3%で中でも築45年を超える建物は10%を超え、今後ますます増加傾向にあります。
個人の判断で建て替えられる一戸建てとは違い、マンションの建て替えには区分所有者の4/5以上の賛成が必要で、また容積率が建築当時の法律と違うなどの理由で同じ広さの建物が建てられない場合も多いのが現実です。
空き家が多く区分所有者と連絡が取れなかったり、協力が得られないなどの問題もあります。
管理組合が大規模修繕の長期的なプランをきちんと立てているか、定期的なメンテナンスを行っているかご自身でチェックすることが大切です。
また、管理費や修繕積立金の未納や不足がないかなどマンション全体の資金力にも関心を持ってください。
建て替えも売却もできないといったケースを避けるためにも、空き家率が高くなる前に対策を講じる必要があります。
まとめ
古いマンションでも周辺環境が良い、利便性があるなど立地に恵まれている場合もあり、メンテナンスがしっかりされていれば必ずしも資産価値が低いとは限りません。
鉄筋コンクリート造の建物であるマンションは一見空き家が目立たなく、深刻な老朽化がわかりづらいことがあります。
大切な資産を失わないために、また少しでも高く売却するために、日頃から建物全体に目を向けることが大切です。
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