駅近の物件を中心に新築マンションの販売価格が高騰し、庶民が買うにはなかなか手が届かない価格となっています。
このため比較的値段が手頃な中古マンションを購入し、リフォームやリノベーションをしようと考えている人が増えています。
しかし中古マンションを購入する際に気になるのは「耐震性」ではないでしょうか?
今回は中古マンションの購入の際に気になる、「耐震性」を判断するポイントについて紹介します。
中古マンションにおける耐震性の判断ポイント
(1)築年数だけで判断しない
中古マンションの購入を検討する際、気になるのは築年数だと思います。
たとえば築30年と聞くと、「建物はかなりボロボロなのでは」と考える人も多いでしょう。
しかしRC造(コンクリート造)の場合、実際の耐用年数は100年とも言われています。
また建物寿命を延ばす技術も進歩を遂げており、工事の結果60年ほど建物寿命が延びたことが認定された物件も登場しています。
なお現在用いられている「新耐震基準」が定められたのは1981年です。
このため新建築基準の物件であっても、築年数が30年以上の物件は、かなりの数が存在します。
このため築年数だけで判断するのは危険です。
(2)現在の耐震基準を満たすための補強工事が行なわれているか
先にも述べた通り、「新耐震基準」が定められたのは1981年です。
このため地震の被害が心配な人は、1981年以降に建てられたマンションを選ぶ傾向にあります。
だからといって、1981年以前に建てられた「旧基準」のマンションの耐震性に問題があるかというと、そうではありません。
旧基準のマンションであっても、新基準と同等の耐震設計を行っているマンションはかなりあります。
このため建物の構造などを個別にチェックすることが大切です。
また耐震診断を受け、必要な耐震工事を行っているかも評価の目安の一つです。
(3)管理状況を確認する
中古マンションの耐震性は、メンテナンスの実施状況によって大きく変わってきます。
新基準の物件であっても管理の状態が悪いと、脆い場合があります。
このため不動産業者より「長期修繕計画書」をもらい、管理の状態がどのようなものかを確認しましょう。
また修繕積立金や管理費において、適切な額が徴収されているかどうかも大切なポイントです。
これらは広告にも記載されているので確認しましょう。
中古マンション内覧における耐震性の判断ポイント
(1)建物の形や管理状況を確認する
内覧に行った際、まずは建物の状態を確認しましょう。
外壁や基礎工事のコンクリート部分にひびは入っていないか?
ベランダの手すりにさびが入っていないかなどもあわせて確認しましょう。
(2)ハザードマップを参考にする
マンションを建てる際には、地盤に対する工事が行われた上で建てられています。
ただ地震の発生により、液状化現象で倒壊する可能性はあります。
このためハザードマップで確認するとよいでしょう。
まとめ
中古マンションを購入する際には耐震性が気になると思います。
しかしただ築年数だけを見て判断するのはかなり危険です。
なぜなら建物の管理の状態によって、大きく変わるからです。
このため工事履歴で、耐震基準に必要な工事がなされているかなど、必要な項目も確認するようにしましょう。
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