分譲マンションの購入を検討している方なら、覚えておきたいのが「区分所有法」や「区分所有者」についてです。
マンション購入後に「区分所有者」という言葉を初めて耳にするという方も多いようですが、マンションに住む居住者同士が快適に暮らすために欠かせない重要なものになります。
この記事では「区分所有者」とはどんなものなのか、その権限や議決権について解説します。
マンションを購入する前に、「区分所有法」や「区分所有者」についての知識を深めておきましょう!
区分所有者とは?マンションに住む人の権限
<区分所有法とは>
マンションで暮らす人にとって、深く関わるのが区分所有法という法律です。
区分所有法とは、マンションの居住者同士が快適な暮らしを実現するために、「区分所有者」やマンションの居住者の財産を守るために制定された法律です。
つまり、分譲マンションの共用部分の共同管理などについて定めた法律であり、マンション法ともよばれます。
マンションには、たくさんの居住者がおり、エントランスやホール、廊下などの共有部分をめぐって、居住者同士でトラブルが発生してしまうこともあります。
マンションでのトラブルを防ぐために居住者は管理組合に加入する必要があるのです。
<区分所有者とは>
分譲マンションは、区分所有建物であり、そこの居住している人、つまりマンションの専有部分を所有している人のことを区分所有者といいます。
区分所有者には、3つの権限があります。
区分所有者とは?マンションの議決権について
区分所有者には、「管理組合を結成できる権限」、「集会において管理規約の議決権を行使できる権限」、「集会において管理規約のほかの議決案を議決できる権限」があります。
このように区分所有者は、議決権を行使することができるのですが、その決議内容にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。
区分所有者が議決権を行使できるのは、「普通決議」(一般的な案件に関するもの)と、「特別決議」(マンション共用部分の規約の変更など)です。
「普通決議」、「特別決議」どちらの決議を行う場合でも、区分所有者の一定数以上の賛成が必要になります。
「普通決議」では、区分所有者の過半数の出席、ならびに議決権の過半数の賛成で可決となります。
また、「特別決議」では、区分所有者の3/4以上の出席、ならびに議決権の3/4以上の賛成で可決となります。
区分所有者の数は、
・1人が1つの専有部分を1人で所有しているときは、「1」と数える
・1人が2つの専有部分を1人で所有しているときは、「1」と数える
・2人が1つの専有部分を共有しているときは、「1」と数える
という風に数えます。
たとえば、分譲マンションにそれぞれ4つの「専有部分」があり、それぞれにA号室、B号室、C号室、D号室という名前がついていて、A号室はAさんの所有、B号室とC号室はBさんの所有、D号室は夫婦(CさんとDさん)の共有であったとします。
この場合の区分所有者数は、Aさんで「1」、Bさんで「1」、CさんとDさん夫婦で「1」と数えることになるため、区分所有者数は、全部で「3」となります。
まとめ
区分所有者とは、分譲マンションに居住している人のことを指します。
区分所有法に基づく管理規約により、区分所有者同士が快適なマンション生活を送れるのです。
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