新築マンションは、建物が完成しても全戸一斉に販売されるとは限りません。
期ごとに分けて販売されたり、「何期何次」というようにさらに細分化して販売されたりします。
今回は、期分けで販売されるマンションで、理想の物件を購入するためのポイントをご紹介します。
新築マンションを期分けで販売する理由
マンションでは、すべての部屋の条件を同じにできません。
階数や部屋の向きなどによって、人気不人気が分かれてしまうのは仕方のないことです。
全戸一斉に販売すると、どうしても人気が特定の物件に集中してしまい売れ残りが出てしまいます。
そこで完売する方法として考えられたのが、販売期間を区切り物件を分けて売り出す「期分け販売」です。
期分け販売されることが多いのが100戸以上を有する大型マンションですが、数十戸規模のマンションでも期を分けて売り出されることはあります。
期分け販売では、あらかじめ販売開始から終了までを何期かに分けます。
人気物件とそうでない物件を組み分けし、各期でバランスよく販売できるよう調整するのです。
販売期間の最後のほうで売る物件に「売れ残り」のイメージが付くのを避けられるメリットもあります。
昨今の新型コロナウイルス対策の観点からすると、密を避けて内覧ができる期分け販売は時代にマッチした方法ともいえるでしょう。
期分け販売のマンションで理想の物件を見つけるポイント
期分け販売では、好立地のマンションを思っていたより安く購入できることがあります。
不動産会社が期ごとの販売動向を分析し、価格の見直しを含めた次期の販売戦略を練るからです。
もちろん、すべての物件価格が変動するわけではありませんが、タイミングによっては思わぬ好条件の物件に出会えることもあるのです。
ただし、「最上階の南向き、角部屋」のように人気の集中する物件を希望する場合は、第1期販売開始から購入に向けてアクションを起こす必要があるでしょう。
最上階にこだわらなければ、南向きの部屋や角部屋は期ごとに分散して販売されることが多いので、初回に購入できなくても完売するまであきらめる必要はありません。