マンションを購入するときには、購入したい物件を見つけたらいち早く意思表示をすることが重要です。
とくに書面での意思表示であれば、購入希望者を探している売主にとっても、ほかにも物件の購入者がいるかもしれないと焦る買主にとっても、強い安心感を得られます。
そこで今回は、不動産の購入を検討する方に向けて、購入の意思を伝える「買付証明書」の書き方や活用方法についてご紹介します。
マンションの購入を検討するなら活用したい買付証明書の書き方
「買付証明書」とは、物件の購入希望者が、売主や仲介会社にあてて購入意思があることを表明するために作成する書面のことをいいます。
一度意思を表明することで、仲介会社や売主と連絡をとりやすくし、物件の値下げ情報などをいち早く受けとれるようになります。
買付証明書は、法的な拘束力のない意思表示のための書面であるため、こまかい書式の指定はありません。
一般的には、次のような内容を記載します。
金額に関する記載
●購入希望価格
●手付金額
●住宅ローンの金額
不動産の購入時に値下げ交渉をおこなう買主は少なくありません。
とくに買付証明書を発行する際には、この価格であれば確実に購入するという意味をもつ「指値」を表記しておくことで、売主に希望が伝わります。
そのほかにも、契約を結ぶ場合はいくら前払いができるのか、金融機関からの融資はいくらくらいになるのか、具体的に表記しておくとよいでしょう。
スケジュールに関する記載
●契約希望日
●引き渡し希望日
●買付証明の有効期限
スケジュールを明確にしておくことで、契約を結ぶときの具体性が増し、売主も検討しやすくなります。
ある程度余裕をもたせた日程に設定しておくことをおすすめします。
狙ったマンションを確実に購入できる?買付証明の活用方法
注意したい点として、買付証明書は法的拘束力がないため、確実に売買契約を結べるわけではありません。
ただし、次のようなメリットがあります。
●購入機会を獲得できる
●不動産会社との関係を築ける
●条件交渉がしやすくなる、交渉が優先されやすくなる
口頭で購入を検討する旨を伝えるだけでも効果はありますが、証明書という形で発行することで、より意思表示を明確にする効果があります。
不動産の購入は金額が大きいため、のちのトラブルや後悔を避けるためにも、売主との信頼関係を築くこと、こちらの意思を明確に伝えることが重要です。