不動産を購入する際には、間取りを確認することが一般的ですが、なかには間取りの表記がわからないというケースもあります。
リビングの「L」やキッチンの「K」などは広く認知されていますが、「DEN」は賃貸選びではなかなか見る機会も少なく、何のための部屋なのかわからない方も多いことでしょう。
そこで今回は、不動産購入を検討されている方に向けて、間取りで「DEN」と表記される部屋について詳しくご説明します。
不動産購入で見かける間取りの「DEN」とは
不動産の間取りにおける「DEN」の表記は、一般的に小部屋、書斎などを表します。
その語源は英語で洞穴や鳥の巣、隠れ家などを意味するdenから来ており、ちょっとしたプライベートの空間といったニュアンスをもっています。
広さや空間に明確な定義はなく、間取りにおいては土間や納戸、多目的スペースやサービスルームなどを「DEN」と表記するケースも少なくありません。
そのため、具体的にどのような使い方に向いている部屋なのか、またその活用方法などは、実際の物件の内覧やモデルルームなどで確認することをおすすめします。
不動産購入時の間取りに「DEN」があったら?そのメリットと活用方法とは
書斎や趣味の小部屋などを希望する方は大勢いらっしゃるなかで、家族と暮らす住居では優先順位が最後になってしまう傾向にあり、そのスペースの確保は難しい場合が多いでしょう。
しかし、建売住宅やマンション、中古物件にあらかじめ「DEN」が設けられている間取りであれば、その使い道は自由です。
「DEN」は、次のような活用方法があります。
個人の書斎やワークスペースとして
近年普及しつつあるテレワークや自宅での作業時間に利用できる、まさしく書斎としての活用方法です。
部屋の中央に置くデスクにあわせ、壁に本棚を設置することで、よりプライベートで専用の小部屋感を演出できます。
隠れ家として、リラックスできる空間として活用するのであれば、ソファを置いてゆったりした時間を過ごせるようにするのも一つの方法でしょう。
家族の書斎として
誰の書斎と明確にせず、空いている時間に家族が使える共用のプライベート空間として利用すれば、よりフレキシブルに活用できます。
夫婦喧嘩をしたときや親子喧嘩をしたとき、なんとなく顔をあわせずゆっくり自分の時間をとりたいなどといったシーンで、自分一人がこもれる部屋があると心の余裕が生まれます。
キッズスペースや住み分けのための部屋として
小さなお子さまがいる家庭では、おもちゃや遊び道具を置いたキッズスペースとして活用もできます。
そのほか、ペットの部屋や観葉植物の部屋など、住み分けをおこないたい場合にも活用可能です。