これから不動産を売却したいと考えている方は、買主に引き渡す前の準備についても具体的に知っておくことが大切です。
特にハウスクリーニングは取引の印象を左右する重要なポイントです。
そこで今回は、不動産売却前におけるハウスクリーニングの必要性や費用負担について解説します。
不動産売却前にハウスクリーニングは必要?
不動産を売却する前にハウスクリーニングをしなければならないルールはないため、売主の方針もしくは買主の希望などによって決めると良いでしょう。
ただし売却前にハウスクリーニングを済ませておくことによって物件の見た目が良くなり、買主にポジティブな印象を与えやすいメリットがあります。
目立つ汚れを放置したまま内覧を受け入れた場合は取引価格が下がってしまうリスクがあります。
そのため少しでも高く売りたい、印象の良い取引をしたいと考えている方にハウスクリーニングはおすすめです。
また、プロの清掃業者に依頼することによって専門的な技術を使って汚れを落としてくれるため、自力で清掃する手間や時間を削減できます。
一方で、ハウスクリーニングを業者に依頼すると費用が発生するデメリットはあります。
汚れの程度や清掃してもらう範囲によっては高額な費用がかかってしまうため、予算と物件の汚れ具合を基準に必要性を十分に検討しましょう。
不動産売却時におけるハウスクリーニングの費用負担は誰がする?
不動産を売却する前にハウスクリーニングを実施する場合、売主の費用負担になるケースが通常です。
清掃する範囲や汚れの程度によっては数万円以上かかってしまうものの、結果的に買主からの印象が良くなったり、値下げ交渉をされにくかったりするメリットは得られます。
売却にかかるコストをなるべく削減したいと考えている方は、どれくらいの相場かをリサーチしたうえで検討してみてください。
ハウスクリーニングにかかる費用は業者によって異なります。
たとえば、2LDKから3LDK程度の戸建て物件を清掃してもらった場合は5万円~11万円程度が費用相場です。
部分的な清掃を依頼したい場合の費用相場は以下のとおりです。
●トイレ5,000円~1万5,000円程度
●浴室1万円~2万円程度
●キッチン1万円~2万5,000円程度
●フローリング(20㎡)1万円~2万円程度
複数の場所を清掃してもらいたい場合はセットプランを利用したほうが安く抑えられる可能性もあるため、見積もり時にあわせて検討してみてください。