所有しているマンションを売却する場合、階層によって売れやすさに差があります。
一般的に、マンションは上階に行くにつれて人気が出やすいと言われていますが、実は1階の物件であっても、売り方によっては上手に売却できる可能性もあるのです。
今回は、マンションの1階が売却しにくい理由と上手に売却するための方法について解説します。
マンションの1階が売却しにくい理由とは?
●日当たりが良くない
マンションの1階など下層の部屋は、上階と比べて日当たりが良くないことが多く、売却が難しいケースがあります。
●プライバシーの観点
また、1階の場合は道を歩く人の視線が気になるなど、プライバシーの観点から敬遠されがちな面もあります。
●防犯の観点
さらに、上階に比べて1階は空き巣などの被害に遭いやすい位置にあるため、防犯の観点から買い手がつかないこともあります。
●景観
このほか、見晴らしがあまり良くない点も1階が売却しにくい理由です。
上層階と比べると、下層階はどうしても景観を楽しめないため、部屋から外を眺めて楽しみたいと考えている入居希望者からは選ばれにくい傾向があります。
マンションの1階にある物件を高く売却する方法
マンションの1階にある物件は、かならずしも売れないわけではありません。
1階ならではのメリットをアピールすることによって、買い手がつくことも十分にあります。
たとえば、1階の場合は火災や地震などの災害が起きたとき、避難しやすい場所でもあります。
また、物件によっては庭が付いている場合もあるため、ガーデニングや家庭菜園に興味がある方には大きなメリットです。
このほか、下に部屋がないため足音が騒音トラブルに繋がりにくい点も大きな特徴です。
同様に、万が一水回りのトラブルが発生した場合でも、ほかの部屋に迷惑をかけるリスクは低くなります。
さらに、高層階に比べて売却価格も安くなりやすいため、費用の面で大きなメリットがあります。
こういったメリットを上手にアピールできれば、売却できる確率はぐんと上がるでしょう。
このほか、ターゲット設定を明確にすることも大切です。
たとえば避難に心配を抱えている高齢の方をターゲットとする、あるいは小さなお子さんのいる世帯をターゲットにするなど、明確な層を意識して売りに出すことが上手な売却のコツと言えるでしょう。