築年数の古いマンションをリノベーションして、貸し出しているマンションがあります。
いわゆるリノベーションマンション賃貸物件のこと。
お部屋の内観はリノベーションしてあるのでとても綺麗ですが、その印象だけで賃貸契約をすることは意外に危険かもしれません。
このコラムでは、リノベーションマンションを借りる際に注意しておきたいデメリットの部分を挙げていき、これからリノベーションマンションに住んでみたいと思っている方の参考になればと思います。
お部屋は新しいが、そのマンション自体が古いというのがリノベーションマンションの特徴であり、耐震基準の大幅な改定があった前に既に建てられていた場合、現在の耐震基準を満たしていない可能性があります。
昨今、日本各地で大きな地震が発生し、今後30年の間に70%の確率で東京都心で大地震が発生するという説もありますので、その借りたいと考えているマンションの耐震診断の結果を確認することは重要です。
もしもリノベーションはされているが、マンション自体が古そうなら、家財保険に加入することを強くオススメします。
近隣エリア・築年数も同じくらいのマンションとの家賃を比較すれば、5000円~10000円ほど高くなる傾向にあります。
当たり前と言えば当たり前ですが、リノベーションした費用が家賃の中に含まれているためそれだけ高くなるわけです。
契約すれば2年間、家賃を払い続けるわけですから自分の経済面と相談する過程を設けた方が良いでしょう。
実際に住む側がリノベーションの段階で携わっていないため、部屋の中のどの部分を注力して改修したのかを把握することができません。
ですので、表面的な見た目は綺麗に仕上がっていても中身がスカスカだったり、フローリングも貼り具合が甘かったりと欠陥がある可能性は否定できません。
仮に自分が住んでいる最中に、壊れることがあれば修理費を出すのはこちら側になります。
築年数の古いマンションは、一部屋一部屋の電気容量が少ない場合があります。
リノベーションを経て改善されていないと、電化製品の利用に制限が出てしまうことがあります。
この電気容量の問題は意外と不便で、特にファミリーなど複数人で生活している場合は、自分の意図に反して電気容量がオーバーしてしまうことがあり、契約の前に確認しておいた方が良いでしょう。
また、水道管がリノベーションの際に取り換えられていないと、出てくる水道水が臭うことがあります。
このように前述もしましたが、表面上は綺麗になっていても見えない部分が以前のものよりも改善されていないということは往々にして起こります。
ここまでリノベーションマンションの賃貸物件を借りる際に注意したいポイントを挙げていきましたが、いかがでしたか。
見た目の綺麗さに惑わされることなく、注意点をチェックをしながら良いリノベーション物件に巡り合えることを願っています。