マイホームをリフォームすると決めたら、どんな間取りやデザインの家にしようかワクワクしますよね。
一方、建築士の方とプランについて話し合ったり、インターネットでリフォーム事例を参照している時に「これは何だろう?」と、疑問に思う専門用語も多いはず。
今回はそんな専門用語から、『真壁(しんかべ)』と『大壁(おおかべ)』についてご説明したいと思います。
2つの壁、それぞれの特徴
名前が似ている2つの壁には、それぞれ以下のような特徴があります。
真壁
・家を支える柱や梁などの構造物が表面に浮き出た壁
・同一空間の床や天井とバランスを取るため、浮き出た柱や梁にも塗装をする
(塗装範囲が広い分、工期がやや長い)
大壁
・家を支える柱や梁などの構造物を覆った壁
・柱や梁は壁で隠れるため、塗装の必要がない
同じ『壁』の字がつく工法ですが、比べてみると結構違いがあることが判ります。
それぞれの壁にリフォームする際のメリット
では続いて、それぞれの壁にリフォームする際のメリットを考えてみましょう。
真壁のメリット
・基礎となる木材の柱や梁が表に出ているため、家の中の湿度調整ができる
・和モダンなデザインの部屋の設計に合いやすい
・天井や壁を壊さずに基礎の状態を確かめることができるため、メンテナンスも速やかに行うことができる
大壁のメリット
・基礎部分が隠れるため、室内をすっきりとリフォームすることができる
・電気配線なども隠しやすい
・柱や梁の塗装が必要ない分、リフォーム費用のコストダウンがしやすい
上記のように、基礎も空間デザインの1つとして活かすなら真壁、すっきりとした空間に仕上げるなら大壁が適しているといえるでしょう。
和室に合うのはどちらの工法?
購入した中古マンションのリフォームを機に、和室を設けようとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
以前は、和室を造るなら日本古来の住宅建築で用いられてきた真壁方式が合うと言われていましたが、近年は大壁を利用した和モダンな和室も造られるようになりました。
そのため、純和風の和室にしたい方は真壁で、和の中に洋を上手く取り入れた和室にしたい方は大壁で造ることをおすすめします。
まとめ
どちらもそれぞれのメリットや味わいがあり、甲乙つけがたい真壁と大壁。
購入された中古マンションを和室付きの間取りへ変更される方は、真壁・大壁どちらの方法でリフォームするか、じっくりご検討下さい。