過去に中古マンションを購入された方の中には、住宅ローンを契約する際に、お仕事の休みを調整して銀行の窓口で契約を結んだという方も多いでしょう。
しかし近年は、ネット銀行を利用して住宅ローンを契約される方もいらっしゃるそうです。
ネット銀行の特徴
2017年6月現在、ソニー銀行や楽天銀行・新生銀行など、日本にはネット銀行が15行(こう)あります。
こういった銀行の最大の特徴は、店舗を持たない=無店舗型であること。
口座開設や各種振込・ローンの申込などは、インターネットや郵送で行うため、わざわざ店頭まで行く時間を作る手間がありません。
続いて、ネット銀行で住宅ローンを契約する場合のメリットとデメリットを見てみましょう。
ネット銀行で住宅ローンを組むメリット
1.金利が低い
無店舗で営業するネット銀行は、人件費などコストがかからないため、有店舗営業を行う都市銀行・地方銀行と比較して、金利を低くすることができるのです。
2.繰り上げ返済手数料が無料
都市銀行や地方銀行などの住宅ローンは、繰り上げ返済をする場合に手数料がかかるのが一般的です。
そのため、当初はボーナス返済なしで契約した方が「今月は少し多めに返済しようかな」と思っても、手数料が壁となり実行できないケースも珍しくありません。
ですが、ネット銀行は繰り上げ返済手数料を無料としている銀行が多いので、家計にゆとりがある時に気軽に繰り上げ返済ができる点が魅力です。
3.ローン契約による特典を受けられることもある
ネット銀行によっては、ローンの契約や口座開設を行うと、スーパーでの買い物が常に割引になったり、通販購入時のポイント還元率が上がったりと、嬉しい特典が付くケースもあります。
普段よくご利用されるスーパーやコンビニ・通販サイトが、ネット銀行の運営も行っている場合は、そちらでローン契約を検討するのも良いでしょう。
ネット銀行で住宅ローンを組むデメリット
1.審査が厳しい
直接対面することなく契約できる点が魅力のネット銀行ですが、その分審査が厳しい点がデメリットとなります。
その理由は、有店舗のように直接お客様と顔を合わせることがないため、本当に融資をして良いか否かを決める判断材料が書類しかなく、結果として厳しい審査となるのです。
2.融資実行まで時間を要する
デメリットの1で述べたように、審査が厳しいということは、各項目のチェックを慎重に進めなくてはいけません。
そのため、仮に審査を通過したとしても、申込から融資実行まで要する期間が長く、場合によっては金利が上がったタイミングで融資実行となる可能性もあります。
そうすると、ご自身が当初計画していた返済プランに影響が出ることもありますので、その点に注意が必要です。
まとめ
店頭まで行かずとも申し込めることや、低金利で契約特典が付くこともある反面、審査が厳しく時間がかかるネット銀行の住宅ローン。
銀行によってプラン内容や特典・審査基準が異なりますので、中古マンション購入にあたり申込を希望されている方は、ぜひメリット・デメリットをしっかりお考えの上で選びましょう。