コツコツ頑張って頭金を貯めて、ようやく具体的に実現できるところまでこぎつけたマイホーム。
そんな不動産購入においては、物件探しから引き渡しまで一通り流れが決まっていますが、その中でもネックとなりやすいのが住宅ローンの審査です。
住宅ローンの審査は2段階
不動産購入で住宅ローンを契約する場合、契約前には審査が行われる流れとなっていますが、この審査は実は2段階に分かれています。
以下に、不動産購入におけるローンの審査の特徴をまとめました。
第1段階…仮審査(事前審査と言う場合もあり)
・返済負担率(現状の収入に対し、毎月支払っているローン返済額の割合)は適正か
・車のローンや教育ローンなど、現状他に支払っているローンの有無と内容
・与信状況(過去の滞納履歴や自己破産・過払い請求の有無)
仮審査では、主にこの3点が重要視されます。
一般的に、住宅ローンは年収の2~2.5割程度に抑えることが望ましいと言われていますが、もし他にローンがある場合は、それも加味して毎月の返済額を考えなくてはいけません。
また、借り入れているローンの種類が車や教育・結婚式用のローンなどであれば、あまり問題視されることはないですが、カードローンやキャッシングローンの場合は注意が必要です。
さらに、過去に各種ローンの返済が遅れてしまって滞納履歴が残っている方や、自己破産などの経験がある方は、その分審査が通りにくくなる可能性が高まります。
なお、審査に落ちてしまった場合は、その理由を問うこと・次の審査に進むことは当然できません。
第2段階…本審査
無事に仮審査を通過したら、次の流れはいよいよ第2段階である本審査に入ります。
本審査では、以下の点を重点的に審査します。
・物件の価値(万が一ローン返済が厳しくなった時、売却する不動産にどれだけの価値があるのかを判断する)
・ローン契約者となる方の勤務先・勤続年数・収入状況や保証人の有無
・団信(団体生命信用保険)への加入が可能か
本審査では、ローン契約者ご本人だけでなく、購入した不動産物件の価値や保証人・団信加入の可否などを調査します。
特に団信は、通常の生命保険同様、加入前には健康状態や病歴を申告しなくてはいけません。
そして、契約する金融機関のプランによっては強制加入となっていることもあれば、フラット35のように任意加入となっているケースもありますので、その点にもご注意ください。
なお、仮審査から本審査完了までの承認期間は金融機関によりますが、問題がなければだいたい2~3週間ほどで承認・決済されます。
そして、物件の引き渡しは決済完了後となりますので、少しでも早く引き渡しを受けたい方は、早めにローン申請を出しましょう。
まとめ
金融機関にとっては、なかなか大きな金額を貸し出すわけですから、不動産購入における審査が厳しくなるのは当然です。
だからこそ、各審査で落とされることがないよう、ローン申請から引き渡しまでの流れをしっかり覚えて、各審査に備えるようにしましょう。
RENOLAZEでは、不動産購入から物件引き渡しまでの流れのご説明を交えた中古マンション探しをお手伝いしています。
不動産購入の流れやローンの仮審査・本審査についてご不明な点がある方は、ぜひRENOLAZEまでご相談下さい。