マイホーム購入の際、多くの方が契約される住宅ローン。
契約前には、年収やその他の借り入れ状況など諸々の条件を考慮した審査が行われ、それをクリアしてから融資が実行されます。
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しかし、年収やその他の借り入れなど、契約をされる方自身に問題がなくても住宅ローンを契約することができず、マイホームを買えないケースがあることをご存知でしょうか。
不動産も審査対象の1つ
契約をご希望される方自身に問題がないにも関わらず、融資の申し込みができないケースというのは、購入希望の不動産の条件が理由となります。
住宅ローンの貸し付けは『価値のある不動産』が基本です。
もし、マイホーム購入後に何らかの理由で返済が困難となり、残りの借り入れ額を支払うために家を売ることになった時、その不動産に価値がなければ債権回収はできません。
債権回収ができないということは、貸し付けた金融機関が損をすることとなります。
現金一括で購入されるなら気にする必要はありませんが、2,000万円や3,000万円といった大金をポンと出せる方はそうそういらっしゃいませんよね。
そのため、住宅ローンを契約してマイホームを購入されるなら、ローン契約不可の物件は避けた方が良いでしょう。
どんな条件の不動産がNGなの?
先程のお話で、住宅ローン契約がNGで買えない不動産物件があることをご理解いただけたかと思います。
では、どんな条件の不動産が買えないのかというと、以下の3点が当てはまります。
1.借地権付きの土地
借地権とは、地主さんから土地を借りて家を建てることができる不動産のことで、土地と建物の所有者が別々となります。
万が一家を売ることになった時、築年数が経過して家の価値が0だった場合、金融機関としては債権回収できるものがないため、借地権付きの土地はローン契約が原則認められません。
2.再建築不可物件
住宅に限らず、ビルや商業施設などの建物を建てる場合は、建築基準法を満たす必要があります。
しかし、1950年(昭和25年)より前に家を建てた土地で、現行の建築基準法を満たしていない場合は、1度取り壊してしまうと再度建てることができません。
これが再建築不可物件と言われるもので、価値となる建物がないことや、土地自体の価値も低いことから、融資が認められないのです。
3.面積が基準未満の不動産
借地権付きの土地や再建築不可物件以外では、基準を満たしていない不動産も融資不可となります。
一戸建てなら土地面積が50㎡未満、マンションなら専有面積が40㎡未満の不動産が当てはまります。
まとめ
せっかく良い不動産を見つけたと思っても、融資OKの条件を満たしていないために買えないのは嫌ですよね。
そのため、住宅ローンの申し込み前には、ご希望の物件が上記3点に当てはまるのかどうかしっかり確認しましょう。