同じ間取りでも、リビングを広く取るのか寝室を広く取るのか、また寝室の場所が玄関寄りかリビング寄りかなど、造りの違いで暮らしの快適さも変わるでしょう。
今回は、理想の間取り選びについて考えてみました。
戦後に変化した理想の間取り
かつての日本は、食事をする場所と寝る場所が同じ『寝食転用』と呼ばれるスタイルが一般的でした。
寝食転用を解りやすく説明すると、台所の隣の部屋にちゃぶ台を出して食事をした後、それを片付けてその部屋に布団を敷いて寝ていたスタイルのことです。
もちろん、朝起きたら布団を片付けて、そこにまたちゃぶ台を出して朝ごはんを食べていたのが、戦前の日本でした。
そして戦後、高度経済成長期を迎えた日本は、都市部や都市近郊の街を中心に、次々と団地が造成されていきます。
この時、それまでの寝食転用スタイルから、食事をする場所と寝る場所を分ける『寝食分離スタイル』が広まっていきました。
この寝食分離の文化に合う理想の間取りとして誕生したのが、LDKです。
新しい理想の間取り LDKの役割
LDKは、リビング・ダイニング・キッチンの頭文字を取って合わせた用語で、マンションの場合は多くがキッチンスペースとリビングダイニングに分けられています。
そしてリビングダイニングは、基本的に食事をしたり家族団らんのスペースとして使われ、ここでテーブルを片づけて寝ることはまずありません。
寝る時は、家族それぞれのお部屋へ戻って寝ます。
また、仕事や勉強・趣味の時間など、一人で過ごしたい時も各自のお部屋があるので、集中しやすいでしょう。
このように、LDKは単純に寝食を分けるだけでなく、家族で過ごす時間とプライベートな時間を分けて、生活にメリハリをつける役割も持っています。
生活スタイルが多様化している現代人の暮らしに適した、理想の造りと言えるでしょう。
リノベーションで叶える理想の間取り
ところで、LDKのマンションを探す場合、部屋数や間取りの造りに悩む方も少なくありません。
特に寝食分離型のLDKは、部屋数がご希望通りあるかどうかだけを気にされる方も多いですが、それ以上に重要なことは『各所で必要な広さを確保できているか』ということです。
部屋数がご希望通りでも、寝室やリビング・ダイニング・キッチンなど、それぞれのスペースが狭すぎるようでは、快適な生活を送ることはできません。
そんな方には、リノベーションで理想を形にする方法がおすすめです。
マンションの管理規約や構造の条件にもよりますが、リノベーションなら間取りの変更ができるので、より理想に近い形を造ることができますよ。
また空間を仕切る方法も、壁できっちり仕切るのではなく、パーテーションなどの簡易的な仕切りを利用して、自由に空間を調整する方法もあります。
関連記事:間取りのリノベーションをするなら手軽なパーテーションはいかが?
既存の間取りで「ここをもう少しこう変えることができれば、理想通りになるんだけどな」と思ったら、ぜひリノベーションで実現しましょう。
まとめ
時代の変化や生活スタイルの変化に合わせて、理想の間取りも変わっていくものです。
より快適に暮らせる空間を演出するために、今一度理想の間取りについて考えてみましょう。
RENOLAZEでは、お客様のご希望に合ったリノベーションも承っております。
過去の施工事例もご紹介していますので、理想の間取り造りをご検討されている方はぜひご相談ください。