しかし、コンクリート造のマンションで木を取り入れる場合、フローリングの床に使用することが多く、壁に木を張るケースはあまり見られません。
ですが、コンクリート造のマンションでも、壁に木を張るリフォームを行うことができるのです。
壁に木を張った住まいの魅力
壁に木を張った住まいは、冒頭で述べたような自然本来のぬくもりを感じることができます。
四方を無機質なコンクリートの壁で囲ったり、クロスで覆った壁とは違い、自然素材ならではの質感や香りを楽しめますよ。
また、年月が経つごとに色合いが変わるため、その変化を楽しむことができる点も魅力です。
片隅にお子さんの身長を記しておけば、色合いの変化と併せて成長記録も楽しめるでしょう。
そして機能的なメリットとしては、調湿効果があるということ。
以前、『中古マンションの床リノベーションで無垢材を使うならここに注意!』という記事でもご紹介しましたが、壁に木を張ることで、室内全体の湿度を適度に保つことができます。
夏は不要な湿気を吸い込んでくれて、冬は溜め込んでいた湿気を放出してくれる木は、いわば天然の加湿・除湿器なのです。
壁に木を張るリフォーム方法
木がもたらす魅力やメリットの次は、壁に木を張るリフォームの方法をご紹介しましょう。
リフォームで壁に木を張る場合、おすすめのスペースはリビングや寝室など、面積が広い壁です。
窓やドアがついていない壁であれば、よりスムーズに作業を進めることができますよ。
使用する木はパネル状になっているものが多く、それを1つずつ組み合わせていきますが、この時パネルの木目を縦にすると部屋の高さを、横にすると広さを強調できるメリットがあります。
また、モノトーンで落ち着いた雰囲気にしたいなら、ダークブラウンやブラックなど濃い色を、ナチュラルで明るい雰囲気にしたいなら、ライトブラウンなどの薄い色がおすすめです。
リフォームの際は、こうした視覚効果も含めて、どのようにお部屋を見せたいのか考えましょう。
壁に木を張るリフォームでの注意点
魅力やメリットが多い壁に木を張るリフォームですが、施工にあたっては2つの注意点もあります。
1つ目の注意点は、四方全面に張らないこと。
四方全面に木を張ってしまうと、かえって既存のインテリアとのバランスが取りにくくなる恐れがあります。
そうすると、せっかくのリフォームが失敗となってしまいますので、お部屋全体のバランスを見ながら、一面だけに張るのか部分的に張るのか決めましょう。
2つ目の注意点は、水や火を頻繁に使うような場所に張らないこと。
木は調湿効果があるとはいえ、吸い込める湿気の量には限度があります。
それを超えやすい水回りや、燃え移りやすい恐れがあるキッチンのコンロ付近には向かないので、そのような部分は避けましょう。
まとめ
木造一戸建てでなくても、アイディア次第でマンションにも木のぬくもりを取り入れることができます。
壁のリフォームを行う際は、ぜひ壁に木を張るリフォームも検討してみてはいかがでしょうか。
中古マンションのリフォームに関するご相談は、RENOLAZEまでお寄せください。