部屋の雰囲気を変えたい・生活臭を取り除きたいとお考えでリノベーションを行う方は多いと思いますが、今回はそんなリノベーションで人気が高まっている、漆喰のメリット・デメリットについて紹介していきます。
漆喰とは、日本で古来から建造物等に使用されてきた自然素材です。
石灰に砂や海藻のりを混ぜて水で練ったもので、近年は新築の家や中古マンション等のリノベーションの素材としても人気が高まっていますよ。
調湿性能や防火性能、消臭性能など様々な効果を発揮し、主に壁の塗料として使われています。
漆喰でリノベーションするメリット
1. 湿度調整をしてくれる
漆喰には湿度を一定に保とうとする機能があり、乾燥しているときには保湿を、じめじめしている時は吸湿を行ってくれます。
2. 消臭効果
中古マンションや築年数が多い住宅などは、長い間に蓄積された生活臭が残っていることがあります。
漆喰の壁であれば、生活臭の匂いの元となる成分を分解してくれる性能を持っているので、リノベーション後にも匂いを分解し続けてくれます。
3.耐火性がある
家に住むリスクの中で大きいものの1つが、火災の可能性です。
漆喰の壁であれば、無機材なので火が移っても燃え広がっていく危険性が少なくなります。
また、燃えにくいということは煙に含まれる有害物質を吸い込んで意識を失う可能性も低いので、逃げ遅れる可能性も低くなりますよ。
4.ウイルスの対策になる
漆喰はアルカリ性の性質を持っており、梅雨時のカビを防いでくれる効果があります。
また、このアルカリ性は、インフルエンザなどのウイルスに対しても効果があると言われていますよ。
漆喰でリノベーションするデメリット
1. コストがかかる
業者や素材によって差はありますが、一般的に壁として使われるビニールクロスよりも、漆喰でリノベーションした方が費用が高くなります。
2. 工期が長くなる
漆喰だと塗った後に乾くのを待つ必要がある、湿式工法というものです。
そのため、ビニールクロスを使用した場合よりも時間がかかりますし、夏より冬場の方が工期が長くなってしまいます。
まとめ
今回は、中古マンション等のリノベーションの手段として、漆喰をご紹介させていただきました。
漆喰は調湿や消臭性能だけではなく、部屋の雰囲気を作ってくれるデザインとしても優秀です。