親が高齢になり、「一緒に住める家が無い」「そろそろ引越しをしたい」「せめて近くで住むことができれば」などとお考えの方もいらっしゃるでしょう。
子育て世代には、そんなお悩みをお持ちの方も多いと思います。
そんな方にとって朗報とも言えるのが、新宿区の「多世代近居同居助成」。
親と一緒に住む場合だけでなく、新宿区内に住むのであれば引っ越し費用を補助してもらえます。
地方都市で同様の制度を行っている自治体はいくつかありますが、人口の多い都心では珍しいと言えるでしょう。
今回はこの「多世代近居同居助成」についてご説明いたします。
区内に住むこと以外にもさまざまな条件
補助してもらえるのは引っ越しの際にかかる引っ越し代のほか、不動産の礼金や仲介手数料なども対象になります。
複数世帯なら20万円まで、単身でも最大10万円まで助成してもらえます。
ただし公的制度にはつきものですが、助成を受けるにはいろいろと条件があります。
申請が予定数になれば終了になります。
申請は一年を3期に分けて申請を受けつけます。
予定数は各期で15〜20世帯です(今後変更の可能性もあります)。
また、所得制限もあります。
扶養親族の数と所得金額で決まり、扶養人数が0人なら492万円以下、1人なら530万円以下、2人なら568万円以下と、扶養人数が増えるに従って所得金額の条件も増加します(金額は前年度所得です)。
さらに居住するのが「65歳以上の方を含む60歳以上の方のみで構成する世帯」であること、「義務教育修了前の児童を扶養し、同居している世帯」であることも条件になっています。
これ以外にも部屋の広さについても制限があり、あまり大きな家やマンションですと助成を受けることができない可能性もあります。
「いきなり新宿に」ではダメ
そして条件の中でも一番気をつけていただきたいのが、「子世帯又はその親世帯のどちらか一方が区内に1年以上居住していること」です。
つまり助成目当てにご家族一斉に新宿区に引っ越しされても助成を受けることはできません。
逆に「区外から転入する世帯は、過去6か月間に区内に居住したことがないこと」も条件になっています。
まとめ
このように何かと条件は多い「多世代近居同居助成」ですが、引っ越しにかかる部分のみとは言え金額もそれなりに大きく、助かる方も多いでしょう。
どちらかが既に新宿区にお住まいで、高齢者またはお子さんの条件がそろっていれば、他の条件をクリアするのはそこまで難しくはないはずです。
親との同居や近居を考えて中古マンションを購入するなら、新宿区の多世代近居同居助成をぜひチェックしましょう。
私達RENOLAZEでは、新宿区での中古マンションを多数ご紹介しております。
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