中古マンションを購入する場合、その物件が優良物件であればあるほどに競合相手が現れてしまう可能性は上がります。
一般的に中古マンションの場合は、申し込みの先着順とされることが多いですが、必ずしも先着順になるとも言えません。
売る側からすれば、より確実に引渡しまで完了する相手に売りたいと思うからです。
では、どのような人が中古マンション購入で優先され、どのような人が後回しにされてしまうのでしょうか。
中古マンション購入で優先されるポイント① 競合相手がいる場合の優先順位とは?
中古マンションの売買の流れとして、内覧の後に不動産業者に申し込みをし、不動産業者仲介のもと売主と売買契約を行います。
そして買主は、銀行で住宅ローン審査をし、審査に通れば決済となり物件の引渡しが完了します。
住宅ローンの審査を行うのが、売買契約を交わした後になるという点が売主にとってはネックで、契約締結後に住宅ローン審査が通らないというケースは少なくありません。
そうなってしまった場合、契約を白紙解約することになってしまいます。
白紙解約になってしまえば、また別の買主と新たに売買契約を交わす所から再スタートになってしまいますので、売主さんにとっては、より確実に決済ができる買主を優先にするのは当然の措置と言えるでしょう。
そのため、住宅ローンを組んで購入する買主と、現金で購入する買主との競合になれば、優先されるのは住宅ローンを組まずに現金で買取ができる買主ということになります。
そして、住宅ローン申し込みをする買主同士で競合した場合、優先されるためには住宅ローンの事前審査を受けてている人です。
住宅ローンをいくら借りたいと銀行に申請して、それが通るかどうかを事前審査する仕組みがあります。
これを事前に受けていれば、ほぼ確実に住宅ローンが組めるという保証になるため、売主に好印象を与えます。
さらに一歩踏み込んで、実際にどの銀行でどのローンを組むかを決めていると、より不動産業者や売主が優先してくれる可能性が上がります。
中古マンション購入で優先されるポイント② 住宅ローンの事前審査が有利になる
不動産業者もしくは、売主はさまざまな条件を照合しながら、買主を決めます。
そのため勤務先、職種、自己資金、負債の有無などに問題がある人は不利になることもあります。
また、今住んでいる場所を売却して、その中古マンションを購入するという買い替えの場合、売却する住居がまだ売却できていないと敬遠されがちです。
それは「買替え特例」と言って、売却中の物件が売れなかった場合に、新居の契約を解除することができる特例があるからです。
また売却が完了していない段階では、住宅ローンを組める確率も低くなってしまうからです。
中古マンションの購入をする際には、住宅ローンの事前審査を受け、どの銀行のどのローンに申し込むのか、目途をたてておくことが競合相手より優先されるポイントの一つです。
また売主、不動産業者ともに人間関係あってのことですから、相手に気に入ってもらえるよう丁寧な物腰で相手に好印象を持ってもらえるよう心がけることも大切です。