住宅を売却しようと不動産会社に売却価格の査定を依頼すると、査定後に査定結果を記載した「不動産価格査定書」を売主に提出されます。
では、「不動産価格査定書」とはどのようなものでしょうか?
また、どのような内容が書かれており、どのような見方が必要なのでしょうか?
今回は「不動産価格査定書」の見方について紹介します。
「不動産価格査定書」とは何か?
「不動産価格査定書」とは何か?
「不動産価格査定書」には大きく2種類あります。
1つめは売主が物件を売却する際、不動産会社が作成する「無料」の査定書、もう1つは国土交通省が定める鑑定評価基準に基づき鑑定士が審査を行い、作成する「有料」の査定書です。
この場合、15万~30万ほどの費用がかかります。
「不動産価格査定書」にはどのような内容が書かれている?
「不動産価格査定書」にはどのような内容が書かれている?
1 売り出し価格
「売り出しの際にはこの価格で」という提案価格を不動産会社が出したものです。
2
査定価格
媒介契約期間(3ヶ月)に売却可能と予想される価格です。
3
査定価格の根拠
査定価格をどのように算出したか、その根拠が出されたものです。
4
成約物件事例
売主と似たような条件の物件の成約事例などが記載されています。
5
売り出し物件事例
売主の周辺で売り出されている住宅があれば記載されます。
売主が売却先を決める際に注意すべきこととは?
売主が売却先を決める際に注意すべきこととは?
1 「査定価格の根拠」は最重要
売却先の決め方について、査定書に記載されている項目の中で、売主が最も注意して読みたい項目があります。
それは「査定価格の根拠」です。
査定の際、作成者は売主の住宅と似たような物件の成約情報をもとに査定価格を算出します。
このため、他の会社に依頼しても似たような価格になることが少なくありません。
2
他よりも高い査定価格は要注意
他の会社よりも明らかに高い査定価格で提示している場合には、その算出方法や根拠となる理由を知ることが大切です。
根拠が曖昧、担当者の説明が曖昧の場合、その査定額は水増しの可能性があるので注意が必要です。
また、査定価格を根拠に相場より高い価格で売り出しても、買主の目に留まることはほとんどありません。
逆に売り出し後に販売価格を下げざるを得なくなり、場合によっては適正価格よりも不利な条件となることもあります。
このような状況を割けるためにも、「査定価格の根拠」をしっかりと確認しましょう。
まとめ
まとめ
今回は「不動産価格査定書」の記載項目や見方、決め方について紹介しました。
売り出しを決める際には、査定価格の根拠をしっかりと確認しないまま売り出しを行うと逆に販売価格を下げざるを得なくなります。
物件売却の際には、是非、今回ご紹介の情報を活用してください。
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