リノベーションと聞くと、大掛かりなリフォームを想像するかもしれません。しかし、英語でrenovationは「修繕・刷新」という意味で、作り変えることで建物に新しい価値をもたせるという考え方です。
また、リフォーム(reform)とは作り直すという意味で、修繕することによって長く良い状態に保つことを指します。
これらの単語の意味を踏まえて、海外ではどのようなリノベーションが行われているのか、アメリカとヨーロッパの事情を例とともに紹介します。
海外リノベーション事情①アメリカ:持ち家を高く売るための手段
海外のなかでも特にリノベーションが盛んなアメリカ。もっとも一般的なリノベーションのタイミングは、持ち家を売る時です。
アメリカでは中古物件を購入する場合でも、買い手が購入後に自分たち好みにリノベーションすることはほどんどなく、すぐに住み始められるリノベーション済みの物件のほうが人気です。
また、売り手側の考え方として、アメリカでは住宅を資産や投資の対象として考えている人が多いです。
住んでいた家を何もせずに売ると経年劣化や付いてしまった傷、汚れで物件の価値が下がってしまいます。
「少し投資しリノベーションして物件をよく見せ、高く売る」という考えが定着しています。
これらの事情から、いつか物件を売ることを考え、家を経年劣化や傷から守るために日常的にリフォームをおこなう人が多いのもアメリカの特徴です。
海外リノベーション事情②ヨーロッパ:外観を変えず住みやすく
海外といってもヨーロッパのリノベーション事情はアメリカとは少し違います。
ヨーロッパには古い町並みがおおく、街並み保存の条例がある街もめずらしくありません。
そのような事情から、外観を変えずにリノベーションをする必要があります。
結果として、ヨーロッパらしい古く趣のある玄関を一歩入ると、モダンな部屋が広がっているという家も多くあります。
例えば、昔の名残でセントラルヒーティングの設備が残っているマンションもありますが、リノベーション後も取り外すのではなくインテリアとして意図的に残している家もあるのです。
また、アメリカとは違い、ヨーロッパでは住人がより住みやすくするためにリノベーションをします。
新しい価値をつけることにこだわりはないので、コストだけでなくリノベーション後の満足感や快適さを考えて、リノベーションの計画を立てます。
まとめ
海外のリノベーションの考え方は日本と違う部分もありますが、どの国でもリノベーションとは「家をより良いものにしよう」とする行為であることに違いはありません。
アメリカのように家の価値を上げ付加価値を付けたり、ヨーロッパのように古い街並みを残しながら最新技術を盛り込んだり、様々なリノベーション方法があることを知っておくと、リノベーションをするときの参考になるかもしれません。
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