遺産分割協議は何度も経験することではないため、多くの方がルールや注意点がわからないと悩んでしまうのではないでしょうか。
相続人の1人ひとりが納得できる話し合いをするためにも、まずは遺産分割協議の進め方を把握しておくことが大切です。
そこで今回は、遺産分割協議とは何なのかを踏まえたうえで、トラブル事例や解決策についてもご紹介します。
進め方が重要!遺産分割協議とは何?
遺産分割協議とは、相続人全員で遺産の相続について話し合い、合意することをいいます。
話し合う内容は相続人それぞれが相続する遺産の種類や量、金額などです。
相続人の全員が顔を合わせて話し合う必要はなく、書面やメール、電話などを利用することも可能です。
遺産の分割方法は、遺言書が用意されているかどうかで大きく変わります。
遺言書が用意されている場合は亡くなった方の意思が法的に優先されるので、その内容に従うのが原則です。
一方、遺言書が用意されていない場合は民法で定められた相続分に従うか、相続人全員で話し合って割合を決めます。
最後に遺産分割協議で決まった内容を遺産分割協議書に正確に記し、後から揉めごとになることを防ぎます。
遺産分割協議の進め方で起きやすいトラブル
遺産分割協議で相続する財産の種類や範囲、分割方法について意見が合わなかった場合、協議が長引いたり、人間関係に亀裂が入ってしまったりする可能性もある点に注意しましょう。
たとえば相続財産が一戸建て住宅1つのみの場合、複数人で相続割合を決めることは困難です。
現金のように人数ごとの分配がしやすいケースと違って不公平感が生まれやすく、誰が所有者になるのか、共有にした場合に誰がどのように使うのかを争い対立しやすいといえます。
不動産を現金化して相続人に分配する場合であっても、評価方法に関する意見が合わずトラブルに発展するケースもあります。
このように、分配しにくい建物や土地が相続財産である場合は、分割方法や評価方法で争いが起きやすい点に注意が必要です。
トラブルを防ぐ遺産分割協議の進め方や解決策とは?
複数の相続人が関わる遺産分割協議は意見の相違などから対立が発生しやすく、最後まで話がまとまらない場合は家庭裁判所の調停を利用しなければなりません。
相続について突然考えなければならない状況が訪れると、パニックになって冷静な話し合いが難しい可能性もあります。
そのため、被相続人の生前から遺産をどのように分けるのか話し合っておくことがおすすめです。
また被相続人が事前に遺言書を作成しておけば遺産分割協議をしなくて済むため、トラブルを回避することにつながります。
さらに、遺言執行者を決めておけば、客観的な視点で冷静に相続の手続きを進めてもらうことが可能です。
専門家である弁護士に相談する、反対意見が出た場合に備えて複数の案を用意しておくなど、実際にトラブルが発生したときの解決策を事前に考えておきましょう。
まとめ
遺産分割協議をスムーズに進めるためには、トラブルが起きたときのことを想定した進め方を考えることが大切です。
相続財産の種類にあわせた解決策をいくつか考えておくことだけではなく、被相続人の生前から準備を始めておくのもおすすめです。
私たちRENOLAZEは、東京都内でマンション売却を承っております。
売却をご希望の際は、ぜひお問い合わせください。
弊社へのお問い合わせはこちらをクリック↓