使い道のない土地や広すぎて買い手が見つかりにくい土地を売りたいときは、分筆を検討するのがおすすめです。
ただしいくつかの注意点もあるため、売却してから後悔しないためにも、分筆とはどのような方法なのかを知ることからはじめましょう。
そこで今回は分筆の特徴やメリット・デメリット、方法についてご紹介します。
不動産売却における分筆とはどういうもの?
分筆とは、1つの土地を分けて登記することをいいます。
別々の土地として登記されるため、それぞれに異なる番地が付帯される点も特徴的です。
たとえば、番地が「123番」だった1つの土地を2つに分けて登記する場合「123番1」と「123番2」のように分かれます。
庭の一部に使用していないスペースがある、複数人で1つの土地を相続した場合などに活用されます。
分筆は土地家屋調査士や法務局で調査してから手続きを進めていくため、登記が完了するまでに早くて1か月、長くて6か月程度かかることがある点に注意が必要です。
不動産を分筆して売却するメリット・デメリット
不動産を分筆すると、権利関係がわかりやすくなるメリットがあります。
共有持分の土地は、誰がどれくらいの持分を所有しているのかわかりにくい点がデメリットです。
一方、分筆は登記上で面積や境界線がはっきりしており権利関係がわかりやすいため、持ち主がトラブルに巻き込まれるリスクが軽減されるでしょう。
また、税金を節約しやすいメリットもあります。
とくに建物が建っていない土地は固定資産税が高くなりやすいため、庭に使用していないスペースがある場合などは売却することによって節税効果を得られます。
ただし、分筆したあとの形状によっては、使い勝手の悪い土地になってしまう可能性がある点に注意が必要です。
たとえば分筆すると接道義務の条件をクリアできない、住宅を建築しにくい形状になるなどのケースは買主が見つかりにくくなってしまいます。
売却目的で分筆する場合は土地家屋調査士などのプロに調査を依頼するなど、しっかりと手順を踏んで準備することが大切です。
ほかにも、分筆すると地目を分けられるので、使い道の幅が広がりやすいメリットもあります。
不動産を分筆して売却する方法とは?
まずは土地家屋調査士に分筆のプランを提案してもらい、同時に役所などで土地の権利関係をくわしく調査しましょう。
個人で分筆プランを考えると、土地の価値が大幅に下がってしまうリスクがある点に注意が必要です。
次に測量で作業計画を立ててもらい、境界線を示す目印を設置します。
最後に法務局で分筆登記をおこない、登記識別情報通知書などを受け取ったら手続きは完了です。
まとめ
不動産の分筆は、分け方によって土地の価値が下がって希望価格で売れなかったり、売れ残ってしまったりする可能性がある点に注意が必要です。
不安な方は、土地家屋調査士などのプロに売れやすい形状や面積、方法について相談してみましょう。
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