最近消費する文化が衰退し、既にある資源を大切に使おうという流れがアメリカを発端にして、世界中に広がりつつあります。
もちろん、日本でもその流れを感じることができます。
例えば、『ブックオフ』は本のリユーズで有名で、みなさん1度は利用したことがあるでしょう。
不動産業界でも、リフォームやリノベーションと総称される、既存で建てられているマンションに手を入れて改修し、より住みやすいマンションにするための改修工事が近年注目されています。
今回は、注目を集めている『リノベーション』と『リフォーム』という言葉。
同義で使われることが多い中で、それぞれどのような言葉の意味を持っているか解説していきましょう。
冒頭の問題提起で、リノベーションとリフォームの言葉の意味の違いを解説していくといったものの、細かく定義が決められていて線引きされているという訳ではありません。
ですので感覚的な話になってしまいますが、リフォームとは古くなってしまったマンションの"一部分"を新しいものに取り換え、不便だったものを解消するという意味合いで使われることが多いです。
一昔前に『リフォーム詐欺』が横行し、ニュースなどに取り沙汰されていたので、ネガティブな印象を持っている人がいることでしょう。
このような過去の事実も影響して、リノベーションよりもリフォームという言葉の方が馴染みのある人は多いと思います。
それに対してリノベーションとは、マンション一室の大部分(80%~100%ほどの割合)を改修して新しいもの、もっと言ってしまえば現存である部屋よりも遥かに価値のある部屋に変化させることを指します。
床や壁紙などの内装だけでなく、老朽化した水道管やガス管などのインフラ周りも改修することもしばしばあります。
中古マンションをリノベーションして、投資用物件として貸し出す投資方法、いわゆるリノベーションマンションの投資ですが、不動産投資などの勉強をしている人にとっては馴染みがあると思います。
また、中古マンションを購入してリノベーションする場合は、自分の思い通りの間取りにすることも可能で、新築マンションを購入するよりも圧倒的安価で新築同様の内装で日常生活を始めることができます。
特にライフスタイルの充実が幸せに暮らすための大切な要素になりつつあるため、自分の生活の軸となる家をリーズナブルに手に入れられることは、これから更に需要が高まるのではないかと予測されます。
2020年の東京オリンピックに向けて再開発が進む東京都心ですが、それに逆行するような形で自分の住む家をリノベーションして暮らし始める人が増えてきていることもまた事実です。
少し話が横道に逸れてしまいましたが、リノベーションやリフォームの言葉の違いを把握できましたでしょうか。
言葉の意味をしっかりと把握して、快適なリノベーションマンション生活が送れることを願っています。