近年注目されている“リノベーションマンション”。
リノベーションマンションを購入するのはどんな人たちなのでしょう?
リノベーション、中古マンション再生流通事業を行うインテリックスが
2006年8月~2014年3月までの購入者アンケートの結果を公表しました。
アンケートの結果からリノベーションマンションの購入者像を追っていきます。
年代によって差はあれど、リノベーションマンションの購入者は幅広い世代に及んでいます。
新築マンション購入者と比較してみると下記のようになっています。
【20代】
リノベーションマンション購入者 12.8%
新築マンション購入者 15.5%
【30~34歳】
リノベーションマンション購入者 22.4%
新築マンション購入者 32.3%
【35~39歳】
リノベーションマンション購入者 18.3%
新築マンション購入者 24.0%
【40代】
リノベーションマンション購入者 23.8%
新築マンション購入者 19.6%
【50歳以上】
リノベーションマンション購入者 22.6%
新築マンション購入者 8.3%
経済的にも安定し、持ち家を求める年代になってくる30代が高い割合になっています。
20代~30代にかけては新築マンションの方がやや多いものの、リノベーションマンションも高い支持を受けています。
一昔前まで社会的なステータスとして、持ち家を持つことは豊かであることの象徴でもあったわけですが、今の若年層はモノを所有する欲が少なくなってきているという声も多く聞きます。
ところがこの結果を見ると、どうせ買うなら新しいものをという心理が垣間見れます。
驚くべきことに『新築至上主義』の時代を知る、40代以上の年代からリノベーションマンションの方の購入比率がより高い結果となりました。
全体の割合を見ても、比率に偏りのある新築と比べて、リノベーションマンションの方が幅広い世代でまんべんなく選ばれているということが分かります。
新築マンションではなくリノベーションマンションを選ぶ理由とは?
新築ではなくリノベーションを選んだ理由は、世代によって違いが見られます。
20代では、
内装のクオリティの高さ、そして金利や住宅価格が安いことが決め手になったという意見が。
少しでも価格を抑え、でもスタイリッシュな暮らしをしたいという需要にピタリと当てはまったようです。
30代は、
内装デザインや設備だけでなく、立地にもこだわりがある年代。
中古でなければ住めないような良い立地で、理想以上の物件に出会えたことが大きな理由になっているよう。
年齢層が高くなってくると、交通機関やエリア周辺の利便性はもちろん、老後に向けて、独立したお子様が住んでいる場所の近くで中古マンションを買う傾向があるようです。
新築では数が少なくても、中古マンションなら選択肢が広がり、なおかつ安く、内装も新しい気持ちの良い空間で暮らすことができます。
年齢が高くなると新築はかなり敷居が高くなりますが中古であればそのハードルも少し下がり、リノベーションマンションの購入に踏み切る方が少なくないようです。
マンションを購入するときに重視する点として『築年数』があげられますが、これについて実際にリノベーションマンションの購入者に聞いてみると一番妥協しやすかった点だという意見が多い傾向にあります。
内装のデザイン性の高さやキッチン、浴室などの水周りの充実した設備により惹かれることにより妥協できるようです。
それ加え、立地の良さ、想定よりも広い間取りが加わるので入居後は高い満足度を得る方が大半を占めます。