中古マンションの価格は、売り主の売りたい価格よりも少し高めに設定されていることがほとんどです。
「値引き交渉は避けられないもの」ということを、売り主側もわかっているので、値下げをしても問題のない価格で売り出しています。
中古マンションの購入に値下げ交渉はつきものですが、売り主も仲介業者も人間です。
「この人には売りたくない」「なんて非常識な人なんだ」と思われないための値下げ交渉のポイントをお伝えします。
希望のマンションの周辺相場を確認することは必須です。
立地、間取り、築年数などから相応の価格を知っておきましょう。
区全体の相場を元に、最寄駅、駅からの距離などで価格に差がでるので好条件と言えない場合、値下げ交渉できるポイントになり得ます。
売却を急いでいないなど、売り主に余裕がある場合は相場よりも高い価格になっていることがあります。これは、交渉次第で相場まで下げられることも少なくないので不動産屋さんに相談してみるのが得策です。
立地の面で言えば、麻布十番、広尾、恵比寿など都心に近い住宅街エリアは、築年数の経った物件でも価格が下がりにくい傾向にあります。
マンションの内覧をしてみて、古くてリフォームが必要な場合も値引き交渉のチャンスです。
リフォーム費用もかかるので予算をオーバーしてしまうと伝えれば、値下げ交渉を切り出しやすくなります。
上手くいけば、リフォーム代金分くらいは値下げしてもらえる場合も。
売却が決まらないまま時間が経つと、売り主も価格の見直しを考えます。
販売開始から3ヶ月以上経っている物件であれば、値下げも難しくありません。
厳しいかなと思う金額でも、値下がったというケースも少なくないので、ダメ元で聞いてみるのもありです。
例えば、中古マンションの価格が4290万円だとすると、端数文は切り捨ててもらえる場合が多いので「4200万円」で交渉をしても問題ありません。端数の価格の物件であれば聞いてみましょう。
可能なら、売り主がなぜ売却するのか理由を知っておきましょう。
その理由が、買い替えや転勤であれば売り主も早めに売ってしまいたいと考えるので値引き交渉のチャンスです。
値引きの交渉をするのは、仲介業者です。
マンションの売買は、人間同士で行うことなので、誠意のある態度で臨むことが大切です。
「あまり欲しそうにすると、高く買わされてしまうのでは…」と懸念する方もいますが、本気で欲しい気持ちを伝えてこそ、仲介業者も切実に対応してくれます。
気に入った物件があっても、予算をオーバーしてしまう場合は正直にそれを伝え、値下げを相談しましょう。
中古マンションの売買は値下げはつきものと言っても常識を逸脱した無理な交渉は厳禁です。
大きな買い物だからこそ、こちら側も、売り主も、仲介業者もみんなが気持ちよく取引をしたいものですね。