中古マンションを購入してリノベーションを行う場合、施工前には建築士の方と色々ご相談して設計図やプランを決めます。
そしてプランが固まってから施工を開始しますが、工事が始まってから「あ、あれも追加で付けてほしいな」と思われることもあるでしょう。
このように、リノベーション施工を開始後、追加工事を行うことはできるのでしょうか。
リノベーションの追加工事はケース・バイ・ケース
中古マンションのリノベーションは、施工前に建築士の方と相談を重ねてプランを決めても、実際に作業に入った現場を見て追加工事を行うケースも珍しくありません。
そして追加で工事を行う事例としては、以下のパターンがあります。
・電気スイッチの交換やバスルームの追い焚き機能追加など、依頼主様のご希望によって行う工事
・壁や床の素材を剥がした結果、不具合を修繕するために必要な工事
やはり図面だけでなく、現場を見て初めて判ることもあるので、リノベーションを行う際は「追加工事があるかもしれない」と考えておくと良いでしょう。
ただし、施工内容によっては追加工事ができない場合もありますので、その点はご注意ください。
必ず工事費用の見積りと工期の再確認を取る
リノベーションの追加工事を行う場合、2つご注意いただきたい点が『見積り書を取ること』と『工期の再確認を行うこと』です。
というのも、追加工事は当初の予定にないものが組み込まれるため、当然最初の見積り書にも、工期スケジュールにも記載はありません。
そのため追加施工が決まっても、それが無料なのか有料なのか、有料ならどのくらい費用がかかるのか、追加することで工期はどのくらい延びるのか明確にする必要があります。
曖昧なまま着手してしまうと、最後に予想外の費用を請求されたり、予定より完成が遅れて入居日も先延ばしになってしまう可能性も否めません。
追加で工事を行う場合は、施工費用がどのくらいかかるのか、工期への影響はどのくらいあるのか必ず確認しましょう。
予算はゆとりを持って
中古マンションのリノベーションは、どんな施工内容が追加となるかは判りません。
そのため、最初に提示された見積り書どおりの予算で考えていると、追加工事を行った時に費用が足りず慌ててしまうこととなります。
費用不足で、必要な工事ができなかった…とならないように、予算はゆとりを持って用意しておきましょう。
まとめ
中古マンションのリノベーションは、一旦完成すると、その後の変更や追加・キャンセルを行うことは容易ではありません。
また、リノベーションでも住宅ローンを利用される方の場合、工期のずれこみによっては住宅ローン減税適用外となってしまうこともあります。
追加工事をご希望の際は、それは本当に必要な工事なのか、見積りの費用は適正か、予算や工期にゆとりがあるのかなど、1つ1つしっかり確認・納得した上で行いましょう。