中古だけど、新築・築浅のようにきれいな住まいで新生活を始めることができる、リノベーション済マンション。
購入前の内見時、工事を機に交換された新しい設備を見て、これから使うことを想像してワクワクする方もいらっしゃるでしょう。
しかし、そんな心躍る購入前のチェックでは、いくつか注意してご確認いただきたい箇所があります。
今回はその中の1つである、お風呂場のコーキング打ちについてご紹介します。
お風呂場のコーキング打ちとは?その役割は?
コーキング打ちとは、在来工法で造られたタイル張りのお風呂場で使用される施工の一種です。
タイル張りの壁を見てみると、目地の部分が隙間なく埋め込まれていることが判るかと思いますが、これがコーキング打ちです。
在来工法ではなく、ユニットタイプのバスルームでも浴槽が壁付きになっている場合は、壁と浴槽の隙間を埋めるために欠かせません。
※在来工法…浴室の壁や床を現場で1から造り、そこに浴槽やシャワーホースなどを取り付けて完成させる方法。
これに対し、壁や床などを工場で予め造り、現場まで運んで各パーツを組み立てるバスルームを、ユニットバスと言います。
コーキング打ちの役割は、お風呂に入っている時の水が壁や床の隙間に浸入し、そこにカビが繁殖することを抑えることです。
仮にこのコーキング打ちがされていない場合、隙間から水が入り込み、将来的に水漏れや、浴室内の壁・床内部の構造の腐敗を引き起こしてしまう恐れがあります。
また、一見するときちんとコーキング打ちがされているように見えても、経年劣化によって隙間が生じている可能性も否定できません。
そのため、リノベーション済できれいなお風呂場となっていても、コーキング打ちまでしっかり行われているか・穴は開いていないか、購入前にしっかり確認しましょう。
コーキングの打ち直しはDIYでできる?
購入前の浴室チェックでは見つからなかったものの、購入後実際に暮らし始めてみると、目立たない箇所に小さく穴が開いていることに気付く方もいらっしゃるでしょう。
その場合、「このくらいの穴ならDIYで直せそう」と思い、100円均一ショップやホームセンターでグッズを購入し、ご自分で修繕しようとお考えの方もいらっしゃると思います。
しかし、コーキング打ちは一見すると、ただ隙間に専用液を塗り込むだけで良さそうに見えますが、実はそうではありません。
コーキング打ちは、修繕したい箇所の周囲をテープで覆ってから塗りこんだり、上手く塗りこめずに補修ができなかったりと、意外とコツが必要なのです。
そのため、購入前のチェックは注意深く行い、もし隙間や穴が見つかったら速やかに修繕を依頼しましょう。
まとめ
お風呂場のコーキング打ちは、普段注意深く見る機会がほとんどない箇所ですので、購入前のチェックでも見落としがちになりやすい部分です。
今後リノベーション済マンションを購入される際は、ぜひ忘れずにご確認ください。
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