いつかは購入したいと憧れるマンション。
一方で、様々な世帯の方が同じ屋根の下で暮らす集合住宅である分、時には問題が起きることもあります。
では、マンションにおけるトラブルの原因には、一体どんな事例があるのでしょうか。
ケースその1 音の響き
マンショントラブルにおける代表格ともいえるのが、音の響きです。
上の階に住む方の足音・お隣さんのドアの開閉音・下の階に住む乳幼児の泣き声など、部屋が密接する集合住宅は、一戸建てと比較すると音が伝わりやすいもの。
そのため、生活音が原因でご近所さんと揉めてしまい、時には事態がこじれて関係が修復不可能となった事例もあります。
そんな音対策としては、以下の方法を行うことをおすすめします。
・フローリングの床の上に、ジョイントマットやカーペットを敷いて階下へ響く音を小さくする。
・本棚や収納棚など壁付けの家具を置いて、隣へ伝わる音を小さくする。
また、マンション購入前の対策としてはスラブ厚のチェックや、小さいお子さんがいるファミリーなら、住環境が似ている同年代のお子さんが多く住む物件を選ぶのも良いでしょう。
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ケースその2 マナー違反
こちらもマンション購入後のご近所トラブルとして多い事例です。
具体例としては、ゴミの分別ができていない・規約で禁止されているベランダでの布団干しを行っている・ペット禁止の物件で隠れてペットを飼っているなどがあります。
他にも、出入りが楽だからという理由で来客用駐車スペースを占拠していたり、宅配ボックスを個人ロッカー代わりに専有するといった事例も。
こうした問題の場合、直接その原因となっている方やお宅に「迷惑だからやめてほしい」と伝えるのではなく、まずは管理会社へ状況を伝えましょう。
個人間で解決したい気持ちも解りますが、それが火に油を注ぐ結果となってしまっては意味がありません。
状況が悪化しないためにも、必ず第三者=管理会社を間に挟むようにしてください。
快適な暮らしのためには『思いやり』と『関心』が大切
これまで、実際にあったマンション購入後のトラブルをご紹介しましたが、1番の防止策は『他の住人の方に対する思いやり』の気持ちです。
先述の音の項目でも挙げたように、ご近所さんの迷惑とならないようご自身でできる工夫を心がけることで、トラブルが起きる可能性を小さくすることができます。
そしてもう1つは、『自分達が暮らすマンションのことに関心を持つ』こと。
例えば管理組合に参加したり、住人参加の総会やイベントに出席したりと、購入したマンションの運営に関心を持つことはとても大切です。
管理に携わるのは決して楽なことではありませんが、「どうしたら皆が気持ちよく暮らすことができるか?」と関心を持つことが、トラブル防止や解決のカギとなります。
せっかく購入したマンションで、ご近所の皆さんと一緒に永く快適に暮らすためにも、ぜひ参考にしてみてください。