現在マイホームをお持ちの方の場合、転勤や故郷へのUターンなど、時にはマイホームを手放すことを考えるターニングポイントが訪れることがあります。
そんなマイホームの売却は、購入と同じくらい人生最大級の売り出しとなるため、やるべきことも山積みです。
今回は、中古マンションの売却を検討されている方に向けて、その流れや注意点についてご紹介しましょう。
中古マンション売却を決意~引き渡しまでの流れ
まずは、中古マンションを売ることを決めてから、物件の引き渡しを行うまでの流れをご説明します。
①物件の査定依頼と売買価格の相場の調査
②不動産会社と媒介契約の締結
≪注意点≫
媒介契約には一般媒介契約・専任媒介契約・専属専任媒介契約の3タイプがあり、それぞれ制限範囲や条件が異なります。
③販促活動開始
④購入希望者の内見・契約申し込み
≪注意点≫
住宅ローンが残っている場合は、必ずローンを契約している金融機関へ売却する旨を伝えましょう。
また、中古マンション所有者の名義人が夫婦共同だった場合、ご主人と奥様のどちらがメイン窓口として対応するのかも、予め決めておかなくてはいけません。
そして内見時は、単純に室内を掃除・整頓しておくだけでなく、ホームステージングを行って魅せ方を工夫すると、よりスムーズな売買契約ができる可能性が高まりますよ。
⑤売買契約の締結
⑥代金の決済と物件の引き渡し
以上が、中古マンション売却時の流れです。
続いては、諸費用について、どの場面でどのくらいの費用がかかるのか見てみましょう。
売るだけでも費用は意外とかかる
中古マンションの売却は、購入と違って売るだけですので、そんなにお金はかからないと思われている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、実は売却においても、随所で以下のような費用がかかります。
・仲介手数料…売買を仲介した不動産会社へ支払う報酬。
金額は、売買価格が400万円以上なら、売却価格×3%+6万円で計算した金額が仲介手数料の上限となる。
・譲渡取得税…中古マンションを売却して、利益が出た場合に納める税金。
・印紙税…売買契約書などに貼り付ける印紙にかかる税金。売買価格によって税額も変動。
・引越代…物件引き渡し後、新居へ引っ越すための費用。
このように、マイホームは売る時にも諸費用がかかります。
そのため、うっかり予算不足で手続きが遅れてしまうことがないように、どの程度の費用が必要となるのか、予め試算しておきましょう。
まとめ
今までお世話になった大切なマイホームだからこそ、流れや注意点・諸費用についてきちんと踏まえ、最後まで責任を持って行動すること。
それが中古マンションの売却において、何よりも大切なことと言えるでしょう。