一般的に中古マンションには、購入後にリノベーションを行う物件と、既にリノベーション済みの物件の2タイプがあります。
そしてリノベーション済みの中古マンションを購入する場合、ちょっとした選び方のコツや注意点を覚えておくことで、後悔の少ないマイホーム購入となるでしょう。
では、リノベーション済み中古マンションの選び方のコツや注意点とは、どのような点があるのでしょうか。
どんな点に注目する?
リノベーション済み中古マンションを選ぶ際、ポイントとして必ずチェックしていただきたい箇所は以下の通りです。
・マンションの管理状況
・建物全体の耐震対策
・配管や配線の交換状況
・生活動線や床(または天井)の音の響き具合
特に3番目と4番目は、リノベーションによって、これまでの仕様から変わりやすい箇所でもあります。
1度変更すると、次にリノベーションを行う時まで変えることができないこともありますので、しっかりチェックしましょう。
なお、マンションの管理状況と建物全体の耐震対策の注意点については、以下の関連記事にまとめていますので、そちらもご覧ください。
関連記事:リノベーション中古マンション購入前に確認すべき高重要ポイント
配管や配線のリノベーションは物件によりけり
先ほどご紹介した4つのポイントのうち、3番目に挙げた配管や配線の交換状況ですが、これらは通常、床下や天井内部・壁の内側に隠れているため、見た目での交換状況の判断がしにくい部分です。
かと言って、施工済の床・壁・天井をもう1度全て剥がして、直接交換状況を確かめるわけにもいきません。
この場合のコツとしては、リノベーションを行った時の施工情報(どこまで張り替えをしたのか・カビなどがあった場合はそれもきちんと取り除かれたのか等)を1つ1つ確認することです。
もし未交換だった場合は、現状の劣化具合はどの程度なのか、交換時期の目安はいつ頃なのかまで確認しておくと尚良いでしょう。
なお、スケルトンリフォームで施工された場合は、配線や配管の交換がしやすいため、この施工方法を採用した中古マンションを選ぶのも1つの方法です。
※スケルトンリフォームを行った全ての物件で、配管や配線が交換されているとは限らないため、まずは1度施工内容をご確認ください。
音の響きは床の構造に注目
先述の4つのポイントのうち、最後にご紹介した音の響き具合ですが、マンションの構造からもある程度予測することが可能です。
例えば、床の基礎となるコンクリート部分と床の間に隙間がある二重床や、コンクリート自体の厚みを表すスラブ厚が厚い物件は、階下への音の響きを軽減することができます。
中古マンションのような集合住宅の場合、スラブ厚は最低でも15cmある方が望ましいため、そちらもぜひご確認ください。
まとめ
リノベーション済み中古マンションは、既にきれいになっているからと安心せず、注意点をしっかり確認した上で選ぶことが大切です。
これからリノベーション済み中古マンションを購入される予定の方は、今回ご紹介した選び方のコツをぜひ参考にしてみてください。