中古マンションの購入をご検討されている方の中で、『耐用年数』という言葉をご存知の方はどのくらいいらっしゃるでしょうか。
もしかすると、「築年数は知っているけれど、耐用年数とは何だろう?」という方もいらっしゃるかもしれません。
ですがこの耐用年数とは何のことなのか知っておくと、中古マンション選びの際に役立つことでしょう。
今回は、建物の耐用年数についてお話します。
建物の耐用年数とは何?
建物の耐用年数とは、簡単にご説明すると、その建物が何年使用することができるかどうか決められた寿命のことです。
これは構造によって異なり、中古マンションに多い鉄筋コンクリート造(RC造)や鉄骨鉄筋コンクリート(SRC造)の場合は、100年以上持つとも言われています。
ただし、実際は建物自体だけでなく、内部の基礎や設備、外装の経年劣化の進み具合や修繕方法によって耐用年数は変わります。
また、現在の日本には築100年を超える中古マンションがないため、あくまでこの耐用年数は推測です。
ですが、技術の進化によって耐久性の高いコンクリート材や外装の開発が行われているため、現存する建物の中には本当に100年耐えられるものもあるかもしれませんね。
建物に関するもう一つの耐用年数とは
先ほどは建物自体の耐用年数についてご紹介しましたが、それとは別に建物の耐用年数を判断する基準があります。
それが減価償却です。
先述のように、建物の耐用年数は構造や経年劣化・修繕具合によって異なるため、例えば同じ鉄筋コンクリート造のマンションでも、AとBの物件では寿命が異なるケースも珍しくありません。
そうした観点から、建物の資産価値の評価をしやすくするために、減価償却を基準とした耐用年数(法定耐用年数)が決められました。
これにより、構造別の耐用年数は以下のように定められています。
・鉄筋コンクリート造及び鉄骨鉄筋コンクリート造…47年
・重量鉄骨造…34年
・軽量鉄骨造…27年(※金属の厚みが3mm以上4mm以下の場合)
・木造…22年
上記のように、最も年数が長いのは鉄筋コンクリート造と鉄骨鉄筋コンクリート造です。
そして金融機関では、この基準に沿って住宅ローンの審査を行っていますので、ローンを申し込む前にはそのことを覚えておくと良いでしょう。
なお、法定耐用年数を超えたからといって建物自体の寿命が終わったとは限りませんので、その点を混同しないようにご注意ください。
まとめ
購入したマイホームで少しでも永く暮らすためには、その建物があとどのくらい持つのか寿命を知ることも大切です。
中古マンションの購入をご検討中の方は、今回ご紹介した内容をぜひ覚えておくことをおすすめします。
ご希望に合う中古マンション探しは、RENOLAZEにお任せください。