中古マンションを所有している方が気になる数字。
それが「減価償却費(げんかしょうきゃくひ)」です。
名前だけ聞くと、なんとなく難しくてついつい敬遠しがちですが、実はこれ、中古マンションを所有している方にとって、とても大切な数字なのです。
今回は減価償却とは何なのか、そしてその額を求める簡単な計算方法をご紹介します!
そもそも減価償却とは何のために必要なの?
減価償却とは、
所有している不動産の金額を、その不動産の利用可能年数に分けてあげること
です。
しかし、なんの為にそんな事をする必要があるのでしょうか?
それは、中古マンションを人に貸して不動産所得を得た場合に掛かる所得税。
その所得税を割り出す上で、減価償却が必要となるからです。
「いくらくらい税金が掛かるのか」
計算方法さえ分かれば、自分でも簡単に計算する事ができますよ!
減価償却費の簡単な計算方法
それでは、さっそく計算方法をご紹介します。
経年劣化しない土地部分は対象外となるので、中古マンションの建物価額のみで計算していきます。
基本的な計算式は以下のようになります。
減価償却費=建物価額×償却率
① まずは償却率を求めましょう
償却率は、建物の耐用年数によって定められています。
中古マンションンの場合は、まず耐用年数から求めていきます。
耐用年数は、建物の構造によって決まっています。
新築の場合だと、鉄骨鉄筋コンクリート造・・・47年
れんが・石・ブロック造・・・38年
木骨モルタル造・・・20年
そこで、所有している中古マンションが耐用年数をすでに超えている場合は、
不動産の耐用年数=(耐用年数)×0.2
反対に超えていない場合は、
不動産の耐用年数=(耐用年数)⁻(築年数×0.8)
という計算で耐用年数を求める事が出来ます。
この計算では、中古マンションの耐用年数を算出する事ができました。
では、国税庁の定額法に基づいて、耐用年数から償却率を確認します。
② 次に計算式に従って減価償却費を求めましょう
先ほど紹介した計算式を使って計算していきましょう。
「減価償却費=建物価額×償却率」
以上!
このように、簡単な2ステップだけで計算できてしまいます。
自分で計算する事によって、年間いくらくらいの不動産収入に所得税が掛かるかという事が分かりますね。
おわりに
いかがでしたでしょうか。
計算方法さえ知ってしまえば、「意外と簡単!」と感じた方も多いのではないでしょうか。
減価償却は、所有している不動産の今の価値を知る上で大切な数字となります。
ご自身でもきちんと把握しておけると良いですね!
私共、RENOLAZEでは中古マンションのリノベーションや売却まで、不動産運用に関するお手伝いをさせていただいております。
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