
中古マンションは値下がり、中古戸建ては値上がり?2026年秋、住み替えで後悔しない選び方
2026年10月26日|RENOLAZE 不動産売買コラム
「マンションの価格が下がっているなら、今が買い時?」
「戸建ては値上がりしているから、早く買った方がいい?」
「将来売ることまで考えたら、どちらが得なの?」
住まいの購入や住み替えを検討している方にとって、気になるニュースが発表されました。
2026年10月13日、東日本レインズが公表した9月の首都圏中古住宅市場データでは、中古マンションの平均成約価格が前年同月より下落する一方、中古戸建ての平均成約価格は上昇していました。
では、今から買うなら戸建ての方が有利なのでしょうか?
実は、そう簡単には決められません。
今回は、最新の市場データを基に、マンションと戸建てを「購入価格」「維持費」「住みやすさ」「将来の資産価値」の4つの視点から比較します。
1.2026年秋、中古マンションと戸建てで価格動向に差が!
東日本レインズが2026年10月13日に発表した、2026年9月の首都圏中古住宅市場の状況を見てみましょう。
| 項目 | 中古マンション | 中古戸建て |
|---|---|---|
| 平均成約価格 | 5,111万円 | 4,116万円 |
| 前年同月比 | ▲4.5% | +5.4% |
| 成約件数 | 3,457件 | 1,658件 |
| 成約件数の前年同月比 | ▲22.7% | ▲16.5% |
出典:東日本不動産流通機構「月例マーケットウォッチ 2026年9月度」
数字だけ見ると、中古マンションは値下がり、中古戸建ては値上がりしているように見えます。
しかし、ここには注意点があります。
これは首都圏全体で成約した物件の平均価格です。
売れた物件の立地、築年数、面積、価格帯などの構成が変われば、平均価格も変動します。
つまり、同じマンションが1年間で4.5%値下がりしたという意味ではありません。
また、戸建ての価格が5.4%上昇したからといって、すべての戸建ての資産価値が上がっているわけでもありません。
不動産購入では、平均価格のニュースだけでなく、希望する地域の個別物件を比較する必要があります。
2.マンションと戸建て、購入時に何が違う?
中古マンションと中古戸建ては、同じ住宅でも資産の構成が大きく異なります。
中古マンションの場合
マンションでは、専有部分に加えて、建物の共用部分や敷地の権利を区分所有者が共有します。
駅近や利便性の高い立地に選択肢が多いこと、管理組合を通じて共用部分の維持管理を行うことなどが特徴です。
一方で、管理費や修繕積立金などの継続的な負担があります。
中古戸建ての場合
戸建ては、一般的に土地と建物を所有し、建物の維持管理を自分で判断します。
庭や駐車場、生活音などの面で自由度が高い物件もあります。
ただし、屋根、外壁、設備などの修繕費用は、原則として所有者が自ら準備する必要があります。
どちらが得かではなく、支払う費用と負担する責任の仕組みが違うのです。
3.購入価格が同じでも、住居費は同じではない!
例えば、どちらも5,000万円の中古住宅を購入するとします。
マンションでは、住宅ローン返済に加えて、管理費・修繕積立金・駐車場代などが必要になることがあります。
戸建てでは管理組合への修繕積立金は通常ありませんが、将来の外壁塗装、屋根修繕、給湯器交換などに備えて、自分で積み立てる必要があります。
仮に次の金額を設定して比較してみましょう。
| 費用 | マンション | 戸建て |
|---|---|---|
| 毎月の管理費 | 15,000円 | なし |
| 毎月の修繕積立金 | 20,000円 | 自主積立25,000円 |
| 駐車場代 | 15,000円 | 0円と仮定 |
| 月額合計 | 50,000円 | 25,000円 |
| 20年間の合計 | 1,200万円 | 600万円 |
※すべて説明用の仮定です。税金、保険、マンション専有部分の修繕、戸建ての実際の修繕費、金額改定、運用収益等は含みません。
この例ではマンションの継続費用が高く見えますが、戸建ては大規模修繕時にまとまった資金が必要になることがあります。
また、マンションでも専有部分の設備交換費用は原則として別途必要です。
購入時の価格だけで判断するのではなく、少なくとも10〜20年間の住居費を試算することが大切です。
4.将来の資産価値は、マンションと戸建てでどう違う?
住み替えを考える方にとって、将来売却しやすいかどうかは非常に重要です。
ただし、「マンションだから値下がりしにくい」「戸建てなら土地が残るから安心」と一律には判断できません。
マンションで重視したいこと
駅までの距離、生活利便性、建物の管理状況、長期修繕計画、修繕積立金、同じマンション内での売出競合などが重要です。
戸建てで重視したいこと
土地の立地・形状・接道状況、建物の耐震性能、修繕履歴、再建築の可否、災害リスクなどを確認する必要があります。
特に戸建てでは、建物だけでなく土地の条件が将来の売却可能性に大きく影響します。
一方、マンションでは共有する建物全体の管理状況が重要になります。
将来売りやすい不動産かどうかは、マンションか戸建てかより、立地・物件条件・市場需要で判断するべきです。
5.2026年秋、住み替えで失敗しないための3つの判断
判断① 自分の生活スタイルを優先する
通勤時間、子育て環境、駐車場、階段の有無、老後の生活など、実際の暮らしを想定しましょう。
判断② 月々の支払いだけでなく、将来の支出を見る
住宅ローン返済額だけでなく、税金、保険、設備交換、修繕費などを含めた資金計画を作ります。
判断③ 将来売却するときの購入希望者を想定する
将来、どのような人がその物件を購入するかを考えてみましょう。
駅近でコンパクトなマンションを求める人もいれば、駐車場付きの戸建てを求める家族もいます。
エリアごとの人口動態、交通利便性、住宅需要を確認することが重要です。
6.マンションから戸建て、戸建てからマンションへの住み替えは?
すでに住宅を所有している方は、新居を選ぶ前に、現在の住まいがいくらで売れるのかを確認しましょう。
特に注意したいのは、購入希望額と売却予定額のズレです。
現在の住宅ローン残債、売却にかかる費用、手元資金、新居の購入費用を整理せずに購入を進めると、資金計画に無理が生じる可能性があります。
購入を先行するか、売却を先行するかによっても必要な資金とリスクが変わります。
だからこそ、住み替えは「今の家の売却」と「次の家の購入」をセットで考えることが大切です。
7.まとめ|2026年秋、今買うならどちらが正解?
2026年9月の首都圏中古住宅市場では、中古マンションと中古戸建ての平均成約価格に異なる動きが見られました。
しかし、このニュースだけで購入すべき住宅を決めることはできません。
大切なのは次の3つです。
① 今の購入価格が、周辺の成約事例と比較して妥当か。
② 10年後、20年後まで無理なく維持できるか。
③ 将来売却するときにも、購入したいと思う人がいるか。
RENOLAZEでは、中古マンション・中古戸建ての購入だけでなく、現在の住まいの売却も含めた住み替えのご相談を承っています。
「マンションと戸建て、どちらが自分に合っている?」
「今の家を売ったら、次にいくらの物件が買える?」
「将来の資産価値まで考えて住まいを選びたい」
そんなお悩みがある方は、ぜひRENOLAZEへご相談ください。
今の暮らしも、将来の資産価値も。どちらも大切にする住まい選びを。
RENOLAZE(リノレイズ)
参考資料
公益財団法人 東日本不動産流通機構(東日本レインズ)「月例マーケットウォッチ 2026年9月度」(2026年10月13日公表)
https://www.reins.or.jp/library
※本文の市場数値は首都圏の成約物件の集計です。個別物件の値動きや将来の価格を保証するものではありません。費用比較は説明用の仮定です。












