近年、若年層の少年犯罪や生活道徳の低下が問題視されています。
家庭だけではフォローできない範囲も多く、学校教育でも改善に力を入れていかなければならないと、教育機関が授業内容の見直しをはじめています。
学校教育において特に改善が必要とされる内容として、「互いを思いやる心、道徳・人権教育の推進」です。
品川区では、このような人間の基礎となる教育改革を始め、教育の弱点を見直し新しい学習として「市民科」の授業を行うことになりました。
その品川区の小・中学生一貫で活動している市民科とは、どのような授業なのかまとめてみました。
品川区の小・中学生が学習している「市民科」とは
品川区で行われている市民科とは、1人の人間として資質・能力、個々の将来設計などを意識して学習する授業です。
今までの道徳や学級活動の時間を「市民科」として、小学校1年生から中学校3年生の9年間を段階的・系統的に学習するカリキュラムとなっています。
自己管理や人間関係形成、自治的活動、文化創造、将来設計の5つの分野に分けて学年ごとに学習していきます。
全体を通して大切なポイントとしては、生徒達にこれからの社会を主体的に生きていく為に必要な気質と、直面する課題に対応できる能力を育成することです。
市民科の授業構成
市民科の授業構成としては、小学校1年生から中学校3年生の間で5つの段階に分かれています。
ステップ1では、気付く、考える、調べる、話し合うことによる生徒の課題発見と把握。
ステップ2では正しい判断や価値観を認識し、生徒の道徳的心情を養います。
ステップ3は行為、行動、態度を育成するスキルトレーニングと体験学習を実施していきます。
ステップ4は今まで生徒達が学習してきたものを、学校だけではなく家庭、地域で実践していくようにしていきますよ
そして最後のステップ5では、自分の考え方を改善し、学習や生活の場で知識や技能を生かせるようにします。
返事や挨拶といった基本的な礼儀作法を始め、体の不自由な方や老人へ優しくする公徳心、社会ルールを守る模範意識など将来に関わっていく基本的な人間像を高めていきます。
品川区が市民科の授業で目指す指導の狙いとは
市民科を指導する狙いとは、将来に結びつくそれぞれ個々の根本となる人間像の資質や能力の育成を育んでいくことです。
教養豊かで品格のある人間を目指し、1人1人が自らの生き方を自覚でき、人間観を構築できるための授業となります。
学年によって授業の狙いを段階に分け、1・2学年では「基本的生活習慣と模範意識」を学習。
3・4学年では「よりよい生活への態度育成」を学習し、5から7学年では「社会的行動力の基礎」を学びます。
最後の8・9学年では「市民意識の醸成と将来の生き方」を学習し、市民科の最終構成となります。
まとめ
小中一貫で9年間かけ、生徒の道徳心や思いやりを育てる「市民科」。
お子さんに主体的に生きていく力を養ってほしいなら、品川区で住まいを探してみるのはいかがでしょうか。
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