マイホームとしてマンションを購入した場合、気になるのは10年後20年後の老朽化です。
老朽化したマンションは、個人でリフォームを行う以外にもエレベーターや外壁などの大規模修繕や、場合によってはマンションの建て替えや取り壊しを行います。
今回は、マンション購入を検討されている方に向けて、マンションの老朽化への対応やリフォーム、リノベーションについて解説します。
マンションの老朽化対応 リフォームはいつすべき?コストはどのくらい?
マンションの老朽化が進んだ場合、大規模修繕、建て替え、立ち退き、取り壊しの選択肢があります。
外壁のひび割れや配管などの老朽化に対する大規模修繕は、各戸から徴収しておいた修繕積立金を費用に充てて行います。
大規模修繕は12~15年周期で計画されることが多く、外壁の塗装は7階建ての建物だとおよそ600~900万円の費用が掛かります。
大規模修繕ができない場合は建て替えが検討されますが、修繕積立金だけでは賄えないので高額な負担金が必要になることが多いです。
しかし容積率に余裕があり、建て替え時に今までよりも大きいマンションが建てられることで売却益が見込める場合は、自己負担が0円でも建て替えが可能なケースもあります。
住民の4/5の同意があれば全員が賛成していなくても建て替えを行うことができますが、建て替えに反対している世帯に立ち退きを求めることになり、対応に苦慮するケースもあります。
このようにマンション建て替えはハードルが高いため、実際に建て替えが行われているのは全体の0.23%ととても低いです。
マンションの専有部分については、個人でリフォームする必要があります。
購入後築5年、築10年目を迎えるタイミングで、設備の状況や不具合はないかを定期的にチェックする必要があります。
水回りのコストの相場としてはキッチンと浴室は一般的な広さのもので50〜150万程度、洗面所は50万円、トイレは20〜50万円です。
内壁の塗装は一部屋5〜10万円、壁紙の張り替えは一部屋4~6万円です。
マンションの老朽化対応 おすすめのリノベーション
マンションが完全に老朽化する前におすすめしたいのがリノベーションです。
リノベーションとリフォームの違いは、間取りの変更や収納スペースの追加、壁の撤去などのフレキシブルに変更できる点です。
<リノベーションの注意点>
リノベーションは、マンションの構造によっては、間取りや水周りのフローリングの変更に制約があることがあります。
プランニングをする前に、マンションの規約を十分に確認してみましょう。
また、予算をオーバーしないためにも、複数の施工会社に見積もりを出してもらって慎重に資金計画を検討しましょう。
思わぬ追加工事で費用が追加でかからないためにも入念なプランニングも重要です。
<リノベーション施工会社の選び方>
リノベーションの失敗談として多いのは、業者選びを誤って好みのリノベーションができなかったり、後で工事の不備が見つかったりというケースです。
失敗を避けるためには、リノベーションの経験が豊富で、こちらの意見を汲み取れる施工会社を選ぶことが重要です。
特にセンスが合っていないとなかなか打ち合わせが思うように進まないので、資料請求などをして実際の施工例をチェックしておくと選びやすいです。
リノベーションに慣れている施工業者であれば、プランの提案も豊富で、工事も丁寧である可能性が高いです。
設計事務所や工務店より、リノベーション専門会社の方がワンストップでスムーズに工事ができます。
まとめ
老朽化したマンションは、大規模修繕や場合によっては建て替えをすることもあります。
個人の住居部分については、リフォームやリノベーションを自分で計画する必要があるので、築10年を目安に検討を始めましょう。
RENOLAZEでは、東京都内の中古マンションを多数ご紹介しております。
購入した中古マンションのリノベーション依頼も承っておりますので、ぜひご相談ください。