住み替えなどの理由でマンションを売却する際には、住宅ローン残債の有無によって取り扱いが異なります。
ローン返済中は借入先の銀行によって、マンションに抵当権が設定されています。
したがってこの抵当権を外さなければ売ることができません。
そこでこのような中古住宅を売るとき、借入先の銀行へどのような手続きが必要なのか、具体的な流れを解説します。
マンションを売る流れ:銀行での手続き
・返済資金を確保する
マンションを売るには、抵当権を外すことが不可欠です。
そのために住宅ローンの残債を一括返済しなければなりません。
しかし預貯金で支払いを賄えない場合は、マンションの売却金を充てることになります。
そこで不動産会社が行う価格査定により、売却価格を算出して返済計画を立てましょう。
・住宅ローンの解約手続きをする
マンションの売買契約が成立したら、住宅ローンの解約手続きを行います。
売却金をローン返済に充てるなら、買主から代金を受け取ると同時に抵当権を抹消する「同時決済」をします。
・銀行に連絡する
マンションを売る旨を銀行に伝えるタイミングは、買主の住宅ローン審査が通過し決済日が確定してからです。
その連絡後に銀行は抵当権抹消の準備を進めますが、すべてが完了するのはおおむね2週間(10営業日)ほどかかるケースが多いです。
したがって決済日が確定したら直ちに連絡するとともに、その決済日についても余裕を持ってスケジュールしてください。
このほか全額繰上返済するには手数料が発生することがあるので、諸費用も事前に確認しておきましょう。
また決済日に基づいて金利を計算し、最終的な返済額が確定します。
そのため何らかの理由で決済日を変更したときも、同様に2週間程度かかる点に注意してください。
・フラット35は1ヶ月前までに申請
金融機関や商品ごとに、全額繰上返済の連絡期限が定められています。
例えばフラット35は、1ヶ月前までに申請しなければなりません。
マンションを売る流れ:銀行での手続きは不動産会社に任せても良い?
売買契約を仲介する不動産会社が、銀行への各種手続きを代行してくれることがあります。
不動産会社はこういった条件の中古マンション売買に慣れていますから、信頼できる担当者であれば手続きを依頼しても問題はありません。
ただし何らかの不手際があれば、マンションの引き渡しにも影響してしまいます。
したがって何もかも丸投げするのではなく、自分でも直接銀行に確認して流れを把握しておくと安心でしょう。
まとめ
中古マンションを売る人は増えていますから、銀行も不動産会社も手続きは慣れています。
滞りなく連絡しておけば、あとは各所の指示通り手続きを進めるだけですので心配はいりません。
この機会にマンション売却を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
私たちRENOLAZEでは、中古マンションのリノベーションや売買業務を専門に取り扱っております。
所有しているマンションを手放そうかとお考えの場合は、お気軽にご相談くださいませ!