昔ながらの日本家屋で和室に設けられている床の間は、最近はマンションなどではあまり見られなくなっています。
そもそも床の間とは何なのか、どういうものを指すのか知らないという人もいるかもしれません。
今回は和室に設置する床の間について解説していきますので、一戸建てを検討している方は参考にしてみてください。
一戸建ての和室に設置されている床の間とは?詳しく解説
床の間は心づかいの空間
床の間とは、掛け軸をかけたり、季節の生け花を飾ったり、調度品を置いたりするための、和室の奥に設置するスペースのことです。
「床」には寝る場所や座る場所の意味があり、身分の高い人が一段高い場所に座ることが起源となっています。
江戸時代にはお客様をおもてなしする部屋として庶民の家にも一般化し、床の間を背にして座る席が「上座」とされ、今も和室のある一軒家には多く取り入れられています。
お客様への心づかいが感じられる伝統的な床の間は、格式や風情が感じられ心が和む空間といえるでしょう。
床の間は自由度が高い
和室に仏壇を置く家庭や来客が多い家庭、季節の花や調度品を飾る場所がほしい家庭には床の間は相性がよく、設置を検討するのをおすすめします。
床の間にはさまざまなパターンがあるので、伝統的な手法だけでなく簡素でシンプルに作ったり、和モダンにアレンジしたり、自分の住む空間を楽しめるよう考えてもいいでしょう。
一戸建ての和室に床の間を設置する費用はどのくらい?
それでは和室に床の間を設置したい場合、費用はどの程度かかるのでしょうか。
規模にもよりますが、左官職人に依頼して本格的に塗り壁の床の間を設置すると200,000円程度の費用がかかるようです。
塗り壁の塗り方によっても費用が変わりますし、費用を抑えたい場合は塗り壁風の壁紙を利用する選択肢もあります。
番外編:床の間をリフォームする費用について
これまで床の間の設置について触れてきましたが、床の間を設置したのち、忙しくて床の間を飾れなくなったり、来客が少なくなったりして活用できなくなる時が来るかもしれません。
その場合、思い切ってリフォームするという方法がありますので、その際に必要な費用についても触れたいと思います。
床の間を押し入れなどの収納にリフォームする場合は、100,000円~250,000円ほどの費用がかかるとされています。
収納に活用する際に、棚を設置するだけで構わない場合は費用を抑えられますし、大規模にリフォームする場合は費用についてしっかりと確認する必要があるでしょう。
また、書斎に変えてしまうという方法もあり、その場合は300,000円程度かかるとされています。