近年、中古のマンションを購入してリノベーションする方が増えています。
浴室や台所、トイレなどの水回りの交換だけでなく、内装や間取りをデザイン性の高いものや現代の生活スタイルに合わせた空間に変更することで、理想の住まいを叶えることができますね。
ところで、個人で中古マンションのリノベーションを行う場合はどこまでできるでしょうか。
個人でリノベーションできる範囲と注意点
マンションは、大きく分けると専有部分と共用部分に分かれています。
玄関から窓サッシまでのコンクリートで囲まれた空間は専有部分で、ここは購入した方に所有権がありますので、原則自由にリノベーションすることが可能です。
しかし、ベランダや玄関の扉は専有部分ではなく共用部分となっておりますので、勝手に改修、交換することはできません。
したがって、玄関の扉はリノベーションがNGとなっているケースもあります。
リノベーションする前には、マンション管理規約をご確認いただき、管理組合にご相談ください。
玄関ドアをリノベーションするメリット
今度は、管理規約を確認し、管理組合からも許可が出て玄関ドアのリノベーションができる場合、どんなメリットがあるのかご紹介します。
・防犯性の向上
近年、ピッキングやサムターン回しなど、空き巣の侵入手口は日々巧妙になっていて、古いままでは大切な家族や家財道具を守れないかもしれません。
その心配を払拭するため、防犯対策としてディンプルキーやカードキーに対応したドアに変更すると安心できるでしょう。
最近は、IoT(Internet
of Things/モノのインターネット)対応のカギも登場していますので、それが取り付けられるドアに交換するのも良いでしょう
・冷暖房効果を高める
断熱ドアにすれば室内の保温性が高まるため、最低限の動力で冷暖房の効果を高めて光熱費が抑えられます。
・工期が短い、低予算で済む
ドアのリノベーションは壁を壊す必要がないため、工期も短く低予算で交換することができます。
・バリアフリー対応に変更可能
ベビーカーやお年寄りの方に優しい、段差のない玄関にできます。
・地震に強い
変形に強い部品を使うことにより、地震発生時も脱出口を確保することができます。
ドアリノベーションの交換費用は?
最近では、改修用に作られて比較的価格の抑えられた商品もあります。
撤去費用や工事費用などを含めると、10~30万円くらいが相場です。
ただし、断熱性能のあるタイプはプラス5万円ほどかかり、キーレスなど高性能タイプになるともう少し高くなります。
まとめ
玄関は家の顔とも言える箇所なので、中古マンションのリノベーションでは妥協したくないですよね。
マンションドアを変えたい場合は、先に改修してもOKかどうか確認し、それから計画を立てましょう。