マンションを購入すると、毎月の支払いに修繕積立金というものが発生することをご存知ですか?
今回は、修繕積立金の相場や、値上げの可能性等について紹介していきます。
修繕積立金の相場とは
修繕積立金とは建物の診断や修繕工事のために積み立てるお金のことで、マンションの所有者から毎月一定の額を徴収し、将来的な大規模工事に備えています。
今のマンションは50年、100年住めると言われてはいますが、何も手入れしなくても住めるというわけではなく、様々な点検や修繕を行う必要があります。
例えば、外壁の改修工事費・屋根、屋上の改修工事費・手すりなどペンキ塗り替え費・給排水管の取り替え工事費など設備を保つためには様々な修繕作業や費用が発生します。
それらの費用をまかなうのが、毎月マンションの住人が支払う修繕積立金です。
国土交通省が発表している平成30年度マンション総合調査によると、修繕積立金の相場は、駐車場使用料などを含む場合は平均12,268円、単棟型が11,875円、団地型14,094円となっています。
また、 駐車場使用料などを除く場合は平均11,243円、単棟型が11,060円、団地型が12,152円であると発表されています。
修繕積立金は相場より値上げされることもある
修繕積立金は分譲マンションを購入する際に、毎月一定額設定されますが、年を追うごとに値上げされる可能性があります。
現在、9割のマンションで修繕積立金が足りていないと言われており、潜在的な赤字状況になっているのです。
修繕積立金が赤字のマンションでは、初期に比べて2倍、4倍と修繕積立金の金額が上がっていく可能性が高いのが現実です。
修繕積立金の相場を決めるガイドラインとは
先程修繕積立金は値上げされる可能性があることをお話しましたが、適当な計算で値上げされてはたまりませんよね。
そこで、修繕積立金がどのように決められているのか理解しておくと、そのマンションの修繕積立金の金額が適正であるのかどうか判断することができます。
適正金額の確認は、国土交通省が発表している「マンションの修繕積立金に関するガイドライン」から読み解くことができます。
このガイドラインの詳しい説明はここでは省きますが、修繕積立金の額の目安について、修繕積立金の積立方法についてなど様々なことが記載されていますので、適正価格について知りたい方はぜひ読んでみて下さい。
まとめ
修繕積立金は購入したマンションで長く快適に暮らしていくために、必要不可欠なお金です。
しかし、修繕積立金は将来的に値上げされる可能性が高いので、ガイドラインを確認しながら、毎月の支払いに無理のないマンションを選ぶようにしましょう。