夢のマイホーム実現に向けて、理想の間取りを考え始めたという方もいらっしゃるでしょう。
最近では、「通り土間」を取り入れた間取りが密かに人気を高めています。
今回は、そもそも通り土間とは何か、間取りに取り入れるメリット・デメリットとともにご紹介します。
間取りにお悩みの方は、1つの選択肢としてぜひ参考にしてください。
不動産の間取りに通り土間を取り入れる!そもそも通り土間とは?
床組みせずに地面にそのまま直接施工された床を、「土間」といいます。
一昔前までは、住宅の一部に土間を活用している家が多く見られました。
通り土間とはその1種であり、多くはモルタル・タイル・石などの素材で施工され、玄関から靴を履いたまま歩ける廊下状の土間のことです。
玄関とキッチンを繋ぐ導線や空間を分ける仕切りとしての役割を持っており、近年、間取りに取り入れることを希望する方が徐々に増加しています。
不動産の間取りに通り土間を取り入れるメリットデメリットとは?
靴を脱がずに利用できる点は、通り土間の大きな特徴でありメリットでもあります。
食料品を買い込んだ日にも、土足のままキッチンまで向かえるため、食材を片づける時間や手間を省けるでしょう。
また、土足では上がれない部屋との仕切りになるため、同じ建物のなかでありながら、異なる空間を生み出せます。
さらに、地面に直接施工する土間は通常の床よりも低い位置にあるため、冷たい空気が溜まりやすくなっています。
加えて、ひんやりした素材で施工されているため、夏の暑さ対策としても効果的です。
しかし、こうしたメリットは同時にデメリットにもなり得ます。
たとえば、靴を脱がずに利用するため、土や泥などの汚れは避けて通れません。
特に雨の日に利用する場合は、ひどく汚れる覚悟が必要です。
汚れはモップなどで簡単に落ちるケースがほとんどですが、掃除の負担を増やしたくないという方には少々不向きといえるでしょう。
また、仕切りとして活躍する一方で、設置の仕方によっては家の中が分断される形になります。
家族間のコミュニケーションが取りづらくなる可能性があるため、間取りや部屋割りに工夫が必要です。
さらに、冬場は温まりづらく冷えやすいというデメリットもあります。
寒さが苦手な方は、施工時に断熱材を入れるなど、寒さ対策が求められるでしょう。