中古マンションを購入したあとに、欠陥住宅であることが発覚した――。
そんな最悪の事態はなんとしても避けたいものです。
購入や物件の内見前に、欠陥住宅の正しい基準や見分け方の注意点を確認し、判断の参考にしてみてください。
欠陥住宅の定義とは?
実は法律上、欠陥住宅の定義は定められていません。
しかし、一定の基準を満たさないものや安全さや快適さを著しく保てない建物は、欠陥住宅と言ってもよいでしょう。
購入時には、以下のポイントを必ず確認しましょう。
・壁や柱などの傾斜
・ひどい結露や湿気、雨漏り
・基礎が沈んでいる
・耐震基準を満たさない構造や、外壁に定められた防火素材を使用していない
欠陥住宅として建ってしまった以上、簡単に修繕を行うことができないものを一般的に「欠陥住宅」と定めています。
よって補修工事を行い、比較的簡単に改善できるものは欠陥住宅には当てはまりません。
中古マンション購入時の欠陥住宅の見分け方
中古マンションの場合、雨漏りなどは階によって心配いりません。
注意したいのは床の傾斜など、建物そのもののゆがみや湿気、通気性、素材などです。
以下の項目は、内見時にしっかり見ておきましょう。
1.床や柱の傾きをチェックする
床の傾きや柱の傾きは、最重要項目です。
内見の際に小さなボールやビー玉などを持参し、傾斜を調べるという人も少なくありません。
球状のものが転がるような傾斜は通常、そこに立ったり歩いたりするだけでも違和感を覚えることが多いので、家中をくまなく歩きまわって感覚を確かめることも必要です。
2.ドアや窓の開け閉めをチェックする
ドアや窓も、内見時にちゃんと動作確認をしましょう。
設計の時点で傾きがある場合、窓が閉めにくい、ドアががたつくなどの不具合が起こります。
窓やドアの開け閉めに問題がなくても、網戸がしっかり閉まらない場合も。
中古マンションに備わっているすべての建具の作動を確認するようにしましょう。
3.クローゼットや押し入れの中、床下収納などの中もチェックする
クローゼットや押し入れなどの収納場所の内部も、しっかり見ておきましょう。
見えにくい場所に施工不良がある、湿気やニオイがこもるなどの症状が出ている場合、欠陥住宅である可能性が高まります。
湿気が溜まりやすく結露が発生してしまうと、カビが発生し健康被害に直結します。
4.住宅診断士に依頼する
中古マンションの欠陥は素人には見抜けない部分もあるので、プロに診断を依頼するのも一つの方法です。
住宅診断士に依頼するとその分お金はかかりますが、将来的に修繕が必要になる箇所や、その費用の目安、注意点なども指導してもらうことができます。
中古マンションの購入時の価格交渉にも役立つので、検討してみてはいかがでしょうか。
まとめ
中古マンションの欠陥住宅の注意点をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
購入してから、また長く住み続けた後も後悔しないために、欠陥住宅のチェックは入念に行いましょう。
中古マンションの欠陥は非常に見分けにくいとも言われているので、不安が大きい場合はプロに依頼するなどし、納得できる物件を購入したいですね。
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